古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

鼻    芥川龍之介

2019-08-24 01:27:55 | 小説の紹介
筑摩書房


1916年(大正5)、二十四歳の時の作品だ。芥川の作品の中で


かなり有名な知っておきたい作品だ。


鼻の長い、五六寸あるという禅智内供という男の話しだ。


鼻をちぢませるのに、ふんずけたりするが、そんなことで小さくなる


わけはない。でも、小さくなるんだが、まわりの人々は内供のことを


あからさまに笑うようになる。ちょっと小さい鼻というのが、おかし


みを誘うらしいのだ。内供も生来のひょうきん者なら良かったのだが、


なんかヘンにマジメな男であり、笑われるのが気に入らない。で、逡巡


しているある朝、元に戻っていることに気づく、という話だ。


整形した人が、あの人整形しているよ、と陰口を叩かれるのに似ている


のかもしれない。まあ、整形だったら、元にもどらなけど(ヒアルロン酸


ならしばらくしたら、鼻のように元に戻るか?)………………合掌。

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