新潮文庫 平24年
村田女史の作品を読むたびに、その作品の揺るぎなさとクレイジーさ
に愕然とすることになる。
母性のない母に育てられた恵奈は、「カゾクヨナニー」という家族欲を
解消する方法を工夫する。そうやって工夫して生活し、ニナオという存
在も欠かせず、トビラを見つけるまでを描く。
トビラとは人間をやめることだろう。家族を捨てる、とは、そういうこ
とをコミュニティーでは指すだろう。
衝撃的な作品をこんなに書いてきている村田女史。ホントに大丈夫なんだ
ろうか、と思うが、けっこう本人はあっけらかんと、にこやかだったりす
るので、おかしなものである。
村田女史の作品を読むたびに、その作品の揺るぎなさとクレイジーさ
に愕然とすることになる。
母性のない母に育てられた恵奈は、「カゾクヨナニー」という家族欲を
解消する方法を工夫する。そうやって工夫して生活し、ニナオという存
在も欠かせず、トビラを見つけるまでを描く。
トビラとは人間をやめることだろう。家族を捨てる、とは、そういうこ
とをコミュニティーでは指すだろう。
衝撃的な作品をこんなに書いてきている村田女史。ホントに大丈夫なんだ
ろうか、と思うが、けっこう本人はあっけらかんと、にこやかだったりす
るので、おかしなものである。