古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

いつもひとりで    阿川佐和子

2021-07-10 12:26:28 | 本の紹介

文春文庫   2000年

 

阿川さんは読書が遅く、それは、頭ン中で声を大きく

 

だし読んでいるせいだ、と書いておられるが、ぼくの

 

読み方もまったくこれと同じで、一字一字音読するが

 

如く読むので、けっこう驚いた。でも、ああ、やっぱり

 

読むの遅いか、日に二冊、三冊読むっていう人を聞くと

 

、どうやったら、そんなに読めるのだろう、と不思議に

 

思う

 

阿川さんが、(2000年から)十五年前原稿を引き受け

 

ようか迷ったとき、友達に相談すると、「誰もアンタが名文

 

書くなんて期待しちゃいないわよ」には失笑してしまった。

 

いいお友達を持ったものだ。

 

クルージングに行った時、「お父さんが君を探しているよ。

 

すぐ戻りなさい」と水兵さんに言われて、そのとき、よわい

 

40だよ、どんだけ過保護やねん。父は憮然、母は半泣きだ

 

ったという。40で夜遊びって、それも笑うけど。で、下船

 

するまで、なんとしても歳を胡麻化そうと思っていたのに、

 

「君って若いね、とても40歳には見えない」にギクッと

 

したという。

 

東京人に対して、敵意をなぜそんなに燃やしているのか?

 

みんな胃潰瘍なのだろうか、というツッコミに笑った。

 

広島の人はみんな優しいですよ、あ、阿川女史も広島人の

 

血を引いてるんだった。……合掌。

 

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川を下って都会の中へ   野田知佑

2021-07-08 12:42:27 | 野田知佑

新潮文庫  昭和63

 

亀山湖にその当時住んでいたが、別れを告げる。

 

純朴な田舎の人は、欲に駆られたり、簡単にテント

 

張っている者からおカネを巻き上げることを覚えると

 

途端に顔つきまで変わってしまうという。

 

立てばビール、座れば宴会、歩く姿は千鳥足、と

 

野田氏の名調子が続く。そして、独身を貫くには、女

 

から逃げ回るフットワークが必要だ、と説く。なるほど、

 

ぼくも捕まらないように、フットワークは軽やかに行こう。

 

筑後川は30数年で、すでに「この川ももう長いことなか

 

ろう」と言われている。筑後川は死んでしまったのだろうか。

 

そして、カヌークラブの横暴に怒っている。

 

アパート暮らしの友人の子どもに広い原っぱで遊べ、という

 

と四畳半ほどの広さをぐるぐると走り、それ以上は出よう

 

としなかった、という。人間は飼い慣らされるとそうなって

 

しまう。ぼくは自然とここ数十年触れあっていないので、なん

 

とも言えないが、頭脳だけは自由に駆け回れるようにしよう、

 

と思った。

 

 

都会で食べるまめっこぷりんも、自然の中で食べるまめっこぷりんも、どっちもイケるよ。都会のまめっこは、豆乳100%のフルーツ入りのオイシーぷりんだぜッ。250円。

  

 

 

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その幻影は消えない    鶴岡 卓哉

2021-07-06 11:59:13 | 詩・ポエム

詩をうpします。この詩は暗くて

病んでますが、この時期は、ボク

も病んでいたんですねえ。あまり

思い出したくない時期です。




その幻影は消えない   


ワケの分からぬその幻影が俺を苛むのだ

苦悩から湧き立つ言葉が始終俺を焼き尽くす

その幻影は追いつこうとしても逃げようとしてもダメだ

ただそこに厳然と存在し睨みつける

俺は長い間それに耐えてきた

その蛇のような幻影は俺を蝕み廃人にしてしまうだろう

その日まで耐え続けるのだ

その痛みにその苦しみに

俺が廃人になるまでそ奴はじっと待ち続けているのさ

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ずっと先の話     望月峯太郎

2021-07-03 10:59:05 | 本の紹介

講談社     2001

 

これはマンガ本である、ぼくはなんでも批評して

 

みようと思っているのである。

 

なにか女の子の顔の作りが古いなあ、わき役の女

 

の子の顔が姉の高校の頃の髪形にそっくりなので、

 

見てみたら2001ということだった。

 

20年前か、確かに古いはずだ、女なんてボディ・

 

コンだぜ。

 

巻末にはMJ(マイケル・ジョーダン)に会った

 

話なんかが描いてある。これにでてくるロッドマン

 

っていうのはプロレスデビューしているはずだ。

 

その昔、その試合をビデオ(VHS)で観たことが

 

ある。nWo(ニュー・ワールドオーダー・世界新

 

秩序)っていうチームが流行っていたときで、日本

 

にも波及してきて、蝶野正洋と武藤敬司の二派に別

 

れて、チーム2000のボスに蝶野がなって、黒の

 

カリスマとか言われていたのだ。

 

若い人に言いたい、蝶野さんも武藤さんもメチャクチャ

 

カッコよかったぞ。

 

なんか話がそれてしまった。望月さんだったな、うーん、

 

絵もけっこう好みだし、女の子がすごくかわいい、うん、

 

それだけでマンゾクだ。

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尾道   鶴岡 卓哉

2021-07-01 10:45:27 | ポエム

尾道  



この町は坂がやたらと多く道はくねくねと続く

やけに静まり返る中に猫が陽だまりに

やけに有名だけどあまり美味しくないラーメンを食べると

何だか少しだけ幸福に近づけたような気がする

錯覚だか大げさかは知らないけどさ

ちょっとだけとまどってみることが

ちょっとだけ進んでみることが

時に大きな意味を持ってきたりするんだ

その時間が時に僕に重くのしかかってきたりするんだ

たまに君を想ったりするときにね

それでも列車は待ってくれたりしない

時刻通りに列車は走り出すんだ

列車はやっぱりレールの上をガタンガタン

やけに揺れるけど僕は大丈夫、たまに君を想いだして

たまに君を忘れ、列車に揺られて

進んでいくんだ




町を守って戦いたい時は、ねぎっこ焼きだ。こいつを食えば、十秒だけ戦える。走り込んで、怪獣にテレビで見て覚えたハンセン張りのウェスタン・ライアットを食らわせてやれ! それで、この町も守られるだろう……。























































 

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