(DVD)
「茄子 アンダルシアの夏」の続編です。
当時見た「アンダルシア」の感想がこれ
↓
1時間に満たないアニメ作品で、入場料1000円。
私はひそかに「あんだる茄子」と呼ぶことにした。
日本作のアニメでなぜ突然スペインはアンダルシアなのか?
と言うのが今も謎。
だけれども、見事にそのアンダルシアの夏、自転車レースのほんの一日の情景、人々の心を切り取った作品だと思う。
彼とお兄さんと彼女の複雑な心境。
レースのスピード感が意外とすごい!
あの、じりじり照りつける凄い青い空のあの感じ。
あの、ワインと茄子の漬物、食べてみたいねえ…。
そちらが「あんだる茄子」なら、さしずめこちらは「渡り茄子」。
日本のアニメでなぜ突然スペインなんだ、というのは、
つまり、サイクリングロードレースがテーマで、
前作は世界3大自転車レースの一つ、スペインの「ヴェルタ・ア・エスパーニャ」が舞台だったからであります。
ちなみに、3大レースのもう二つは、「ツール・ド・フランス」と「ジロ・デ・イタリア」。
ふう、ぜんぜん認識不足なのがバレバレですね。
さて、こちらは日本が舞台。
宇都宮で行われる「ジャパンカップサイクリングロードレース」。
正直私はサイクリングロードレースのことなど何も知りません。
単にジブリアニメつながりとしての導入です。
でも、これはチームプレイで、さまざまな駆け引きがなされるのが興味深く、
また、非情に過酷なのもよく分かりました。
ここでは、このあまりにも過酷なレースで生活をしているレーサーたちの夢や失意、そして友情をテーマとしております。
同郷の先輩として尊敬をしていた国民的英雄レーサー、マルコが自殺をとげ、
自らのレーサー人生にも疑問を感じ、引退をしようとするチョッチ。
そして、まだまだがんばろうとするぺぺ。
この二人の所属するチーム・パオパオビールのレース展開やいかに!
前作スペインの乾燥した空気、照りつける太陽に真っ青な空。
それと対比するように、こちらは湿気の多い日本。
なんとレースも雨の中で始まります。
そして、こちらでも登場する、なすの漬物。
良くはわからなかったけれど、こちらは糠漬けかなあ・・・。
それとも、単に浅漬け?
食べてみたいといえばやはり、未体験のスペインの茄子かな?
これはやはり、対で両方見るべきですね。
ぺぺが、スリップで転倒し、ウエアが擦り切れてしまって、お尻丸出しで疾走。
この声が大泉洋なんで、
キャラが重なり、結構楽しめます。
2007年/日本/54分 OVA
監督:高坂希太郎
声の出演:大泉洋、山寺宏一、坂本真綾