愛をありがとう、マイケル・ジャクソン
* * * * * * * *
私は特ににマイケル・ジャクソンのファンというわけではないのですが、
この日は込み入った内容の映画を見る気分ではなかったので、
単純に楽しもうというつもりで見てみました。
どうせ見るなら大画面の劇場はやはりいいですよね!
従いまして、今回は、ほとんどこれまでまともにMJの音楽も聴いたことがない
ド素人のオバサンの感想文と思ってください。
一言でいえば、思いがけなくすごく貴重ないいものを見てしまった
・・・ということで、しばらくこの余韻が抜けなかったですね。
本当にMJをお好きな方は、
この映画はあくまでも「リハーサル」で、
MJのテンションも低いし、彼の魅力はこんなものじゃない、
とおっしゃるようです。
それにしても、私には十分かっこよく、魅力は伝わりました。
第一皆様、MJは1958年生まれ・・・、ということは50歳ですよ!
ほとんど私と変らないじゃありませんか。
10年前と同じ動きを期待しようというのは酷です・・・。
さて、言わずもがなの説明ですが、
この作品は今年ロンドンで行うはずだった
マイケル・ジャクソンのコンサートのリハーサル風景を撮影したもの。
そのコンサート直前にMJが急逝し、幻のコンサートとなってしまいました。
ここには、マイケルの姿ばかりでなく、
この舞台を作り上げるためのいろいろなパートを務める
多くの人たちも映し出されています。
まずはMJのバックで踊るダンサーたちのオーディション。
MJに憧れ、MJと共に踊ることを夢みて練習に励んだのであろう大勢の若者たち。
バンドの人たち。
照明、音声、美術、ビハインド映像の製作
・・・こういう人々の力が結集して、舞台は出来上がるのですね。
MJの要望を聞きながら、頂点を目指してゆく。
マイケルはこの人たちの意識を集中させることのできるカリスマ性と、
彼らの持てる力を最大限に引き出す力を持っているように思いました。
この完成されたナマの舞台を見ることができたら、本当によかっただろうなあ、
と思うのはもちろんですが、
こういう舞台の裏側を見るというのも、めったにないことで、
すごく幸せなことですね。
例えば女性ギタリストにMJは言う。
「ここは、君の見せ場だ。ほら、僕はここについているから。」
う~ん。
MJに耳元でこんなことをささやかれたら、
私でもバンジージャンプを飛び降りちゃいそうですね・・・。
この作品中、MJのダンスを一番たっぷり見せてくれるのは“Billie Jean”
若いバックダンサーたちのエネルギッシュな動きもいいのですが、
MJのオーバーアクションではない、呼吸するように自然に身についた動き。
魅了されます。
MJの手、大きいですね。
彼がスリムだから余計大きく見えるのでしょうけれど、
その大きな手が実にスピーディに変幻自在に優雅に動く。
舞台の上の人も下の人も、視線が全てその手に集中する瞬間がある。
そのとき彼が全ての音を支配している。
まるで“ポップス”が人の姿を借りているようです。
不世出とはこういう人のことを言うのだなあ・・・。
しかし、この中でジャクソン・ファイブのシーンのみ、
MJは気が乗らず、嫌そうでした・・・。
「イヤホンの音が大きすぎて、自分の声が聞こえない」
といっていましたが・・・。
彼は子供時代のことはあまり思い出したくないのでは
・・・なんて、勘ぐってしまいたくなります。
いやいや、ここでは彼の私生活は置いておくことにしましょう。
2時間弱があっという間です。
そして、とても名残惜しい。
もっといつまでもMJを観ていたかった・・・。
もう、彼はいないのだと思うとやはり寂しいですね。
この興奮と、祭りの後の寂しさを
同じ劇場のたくさんの人たちと共感できたと思います。
やはりぜひ劇場でご覧ください。
2009年/アメリカ/111分
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
Michael Jackson's This Is It/マイケル・ジャクソン THIS IS IT/JAPAN TRAILER
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私は特ににマイケル・ジャクソンのファンというわけではないのですが、
この日は込み入った内容の映画を見る気分ではなかったので、
単純に楽しもうというつもりで見てみました。
どうせ見るなら大画面の劇場はやはりいいですよね!
従いまして、今回は、ほとんどこれまでまともにMJの音楽も聴いたことがない
ド素人のオバサンの感想文と思ってください。
一言でいえば、思いがけなくすごく貴重ないいものを見てしまった
・・・ということで、しばらくこの余韻が抜けなかったですね。
本当にMJをお好きな方は、
この映画はあくまでも「リハーサル」で、
MJのテンションも低いし、彼の魅力はこんなものじゃない、
とおっしゃるようです。
それにしても、私には十分かっこよく、魅力は伝わりました。
第一皆様、MJは1958年生まれ・・・、ということは50歳ですよ!
ほとんど私と変らないじゃありませんか。
10年前と同じ動きを期待しようというのは酷です・・・。
さて、言わずもがなの説明ですが、
この作品は今年ロンドンで行うはずだった
マイケル・ジャクソンのコンサートのリハーサル風景を撮影したもの。
そのコンサート直前にMJが急逝し、幻のコンサートとなってしまいました。
ここには、マイケルの姿ばかりでなく、
この舞台を作り上げるためのいろいろなパートを務める
多くの人たちも映し出されています。
まずはMJのバックで踊るダンサーたちのオーディション。
MJに憧れ、MJと共に踊ることを夢みて練習に励んだのであろう大勢の若者たち。
バンドの人たち。
照明、音声、美術、ビハインド映像の製作
・・・こういう人々の力が結集して、舞台は出来上がるのですね。
MJの要望を聞きながら、頂点を目指してゆく。
マイケルはこの人たちの意識を集中させることのできるカリスマ性と、
彼らの持てる力を最大限に引き出す力を持っているように思いました。
この完成されたナマの舞台を見ることができたら、本当によかっただろうなあ、
と思うのはもちろんですが、
こういう舞台の裏側を見るというのも、めったにないことで、
すごく幸せなことですね。
例えば女性ギタリストにMJは言う。
「ここは、君の見せ場だ。ほら、僕はここについているから。」
う~ん。
MJに耳元でこんなことをささやかれたら、
私でもバンジージャンプを飛び降りちゃいそうですね・・・。
この作品中、MJのダンスを一番たっぷり見せてくれるのは“Billie Jean”
若いバックダンサーたちのエネルギッシュな動きもいいのですが、
MJのオーバーアクションではない、呼吸するように自然に身についた動き。
魅了されます。
MJの手、大きいですね。
彼がスリムだから余計大きく見えるのでしょうけれど、
その大きな手が実にスピーディに変幻自在に優雅に動く。
舞台の上の人も下の人も、視線が全てその手に集中する瞬間がある。
そのとき彼が全ての音を支配している。
まるで“ポップス”が人の姿を借りているようです。
不世出とはこういう人のことを言うのだなあ・・・。
しかし、この中でジャクソン・ファイブのシーンのみ、
MJは気が乗らず、嫌そうでした・・・。
「イヤホンの音が大きすぎて、自分の声が聞こえない」
といっていましたが・・・。
彼は子供時代のことはあまり思い出したくないのでは
・・・なんて、勘ぐってしまいたくなります。
いやいや、ここでは彼の私生活は置いておくことにしましょう。
2時間弱があっという間です。
そして、とても名残惜しい。
もっといつまでもMJを観ていたかった・・・。
もう、彼はいないのだと思うとやはり寂しいですね。
この興奮と、祭りの後の寂しさを
同じ劇場のたくさんの人たちと共感できたと思います。
やはりぜひ劇場でご覧ください。
2009年/アメリカ/111分
監督:ケニー・オルテガ
出演:マイケル・ジャクソン
Michael Jackson's This Is It/マイケル・ジャクソン THIS IS IT/JAPAN TRAILER