ワインと人生と寄り道と・・・
* * * * * * * *
レックス・ピケット原作のこの作品。
2004年にアメリカで「サイドウェイ」として製作されました。
第74回アカデミー賞脚色賞を受賞しています。
それは私も見ているのですが、ブログをはじめる以前ですね・・・、残念。
男二人のロードムービーは良くありますが、
ワイナリーを巡る・・・と聞いてピンときました。
ハリウッドは他国の映画を臆面もなくリメイクしますが、
たまにはアメリカ作品を日本側からリメイクというのもいいでしょう。
しかも、日本語の日本俳優による日本映画を
全編カリフォルニア舞台に、ハリウッドのスタッフが撮影するという、
ユニークな試みになったのですね。
映画シーンもうんとグローバルになって、
ますます深みが出るならそれも歓迎です。
さて、ストーリーは、ほとんど変りませんね。
仕事も生活もさえない中年シナリオライター道雄(小日向文世)が、
親友大介(生瀬勝久)の結婚式に出席するため、
カリフォルニアへやってきました。
二人は若い頃、このカリフォルニアへ留学していたのです。
式の一週間前、二人は気ままな旅に出ます。
大介はラスベガスに行きたかったのですが、
道雄の希望でナパ・バレーのワイナリーめぐりとなる。
明るく美しいカリフォルニアのブドウ畑の中を、ワイナリー巡りの旅。
いいなあ・・・。
ちょっぴりあこがれてしまいますね。
私もせめてこの次は、カリフォルニアワインを選んで
買ってみることにしましょう・・・。
その旅の中で、道雄は昔留学中に知り合った麻有子(鈴木京香)と再会。
そして、大介は結婚前というのに彼女の友人ミナ(菊地凛子)にうつつを抜かす・・・。
さて、果たしてこの道中の行方は・・・?
アラフォー、「いい年をした大人」のほろ苦い青春ストーリーですね。
結局精神年齢は、ある年齢以上からは変らないのかもしれない。
自分もとっくに「いい年をした大人」を通り過ぎた年齢であるからこそ、
そういうことはリアルに実感できます。
未だに若い頃と同じく、道が定まらずにふらふらしている道雄が、
原点に戻って、自分の道を再確認する、
そういう物語だと思います。
いい学校を出て、いい会社に入って、出世街道まっしぐら、
それが「幸せの道」。
今世の中は、こんな考え方から、ようやく脱却してきていますね。
自分らしく生きればいい。
一番でなくてもいい。
そんな風に世の中全体が変ってきているからこその、
今、このストーリーなのだと思います。
寄り道、大いに結構。
まっすぐ早く行くだけでは、つまらない。
もっと、のんびりと周りを見ましょう!
そうすると、本来の自分の道が余計にきちんと見えてくる・・・。
そういう点では大介の浮気も結局「寄り道」の一種なんですね。
本当に自分の大切なものが後から見えてくる。
確かに、「サイドウェイ」よりも身近でリアルにこういうことが感じられる。
逆リメイクもまた「よし」ですな。
2009年/日本/123分
監督:チェリン・グラック
出演:小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香
サイドウェイズ 予告編
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レックス・ピケット原作のこの作品。
2004年にアメリカで「サイドウェイ」として製作されました。
第74回アカデミー賞脚色賞を受賞しています。
それは私も見ているのですが、ブログをはじめる以前ですね・・・、残念。
男二人のロードムービーは良くありますが、
ワイナリーを巡る・・・と聞いてピンときました。
ハリウッドは他国の映画を臆面もなくリメイクしますが、
たまにはアメリカ作品を日本側からリメイクというのもいいでしょう。
しかも、日本語の日本俳優による日本映画を
全編カリフォルニア舞台に、ハリウッドのスタッフが撮影するという、
ユニークな試みになったのですね。
映画シーンもうんとグローバルになって、
ますます深みが出るならそれも歓迎です。
さて、ストーリーは、ほとんど変りませんね。
仕事も生活もさえない中年シナリオライター道雄(小日向文世)が、
親友大介(生瀬勝久)の結婚式に出席するため、
カリフォルニアへやってきました。
二人は若い頃、このカリフォルニアへ留学していたのです。
式の一週間前、二人は気ままな旅に出ます。
大介はラスベガスに行きたかったのですが、
道雄の希望でナパ・バレーのワイナリーめぐりとなる。
明るく美しいカリフォルニアのブドウ畑の中を、ワイナリー巡りの旅。
いいなあ・・・。
ちょっぴりあこがれてしまいますね。
私もせめてこの次は、カリフォルニアワインを選んで
買ってみることにしましょう・・・。
その旅の中で、道雄は昔留学中に知り合った麻有子(鈴木京香)と再会。
そして、大介は結婚前というのに彼女の友人ミナ(菊地凛子)にうつつを抜かす・・・。
さて、果たしてこの道中の行方は・・・?
アラフォー、「いい年をした大人」のほろ苦い青春ストーリーですね。
結局精神年齢は、ある年齢以上からは変らないのかもしれない。
自分もとっくに「いい年をした大人」を通り過ぎた年齢であるからこそ、
そういうことはリアルに実感できます。
未だに若い頃と同じく、道が定まらずにふらふらしている道雄が、
原点に戻って、自分の道を再確認する、
そういう物語だと思います。
いい学校を出て、いい会社に入って、出世街道まっしぐら、
それが「幸せの道」。
今世の中は、こんな考え方から、ようやく脱却してきていますね。
自分らしく生きればいい。
一番でなくてもいい。
そんな風に世の中全体が変ってきているからこその、
今、このストーリーなのだと思います。
寄り道、大いに結構。
まっすぐ早く行くだけでは、つまらない。
もっと、のんびりと周りを見ましょう!
そうすると、本来の自分の道が余計にきちんと見えてくる・・・。
そういう点では大介の浮気も結局「寄り道」の一種なんですね。
本当に自分の大切なものが後から見えてくる。
確かに、「サイドウェイ」よりも身近でリアルにこういうことが感じられる。
逆リメイクもまた「よし」ですな。
2009年/日本/123分
監督:チェリン・グラック
出演:小日向文世、生瀬勝久、菊地凛子、鈴木京香
サイドウェイズ 予告編