映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

白雪姫と鏡の女王

2013年10月28日 | 映画(さ行)
ジュリア・ロバーツが一番楽しんでいる感じ



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誰もが知る「白雪姫」のストーリーですが、
あの意地悪な継母、鏡の女王をジュリア・ロバーツが演じます。
まあとにかく、見ていて単純に楽しめる作品ですが、
ジュリア・ロバーツが一番楽しんでいる感じがします。
「こんな役、若い子にはできないでしょ、ホホホ」というような矜持とゆとり。
確かに、まだまだお美しいですし…。



お伽話ではありますが、巧みに世相への皮肉も込められています。
女王があまりにも浪費を繰り返すものだから、
もともと豊かで皆が楽しく生活していた街は、
貧しく悲惨な様子に変貌。
王室にお金がない! 
ようやくそのことに危機感を感じた女王は、
どこかのお金持ちの王子と結婚しようと決意します。
そこへ迷い込んだのが若き王子(アーミー・ハマー)ですが、
その王子と白雪姫(リリー・コリンズ)が舞踏会で出会い、恋に落ちてしまう。
嫉妬した女王は、惚れ薬を王子に飲ませて強引に自分のものに。

そして白雪姫は城を追われ、
森のなかで7人の小人に出会う・・・というわけです。

この7人の小人というのが、実は強盗団。
白雪姫は彼らとともに輸送途中の町の人々から徴収した税金を奪い、
町の人々に還すのです。



いまどきのお姫様は、ただ助けを待っているだけではダメ。
自ら行動し、戦う。
こうでなくてはダメなのですね。
インド出身のターセム・シン監督らしく、
ボリウッド風のダンスシーンなどとても楽しく拝見しました。
ハッピーエンドの盛り上がりに、これは本当にマッチします。

白雪姫と鏡の女王 スタンダード・エディション [DVD]
ジュリア・ロバーツ,リリー・コリンズ,アーミー・ハマー
Happinet(SB)(D)


「白雪姫と鏡の女王」
2012年/アメリカ/106分
監督:ターセム・シン
出演:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン、ショーン・ビーン

おとぎ話の現代化度 ★★★★☆
満足度★★★☆☆