「お前ら行け。ここが俺の家だ・・・」
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* * * * * * * * * *
ブラッド・ピット製作総指揮かつ主演ということで
期待していた本作ですが、まさに期待に違わず、迫力満点の力作でした。
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1945年4月。
ドイツ侵攻を果たした連合軍ですが、苦戦しています。
ブラッド・ピット扮するのは、シャーマンM4中戦車フューリー号の車長。
“ウォーダディ”と呼ばれ、仲間から信頼されています。
その日、新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が新搭乗員に任命され、やってきます。
彼はいかにも育ちのいい、気の優しそうな青年。
でも、それではダメなのだ・・・。
ウォーダディはことさらに彼に戦争の現実を突きつけます。
そのたった一日のうちに、幾度もの戦闘があり、
そしてほんの一時のやすらぎの時を持ちながら、
戦士として否応なく成長していくノーマン。
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しかし、まだ足りないとでも言うように、
彼らにはさらに過酷なミッションが下されます。
動くことができないフューリー号1台だけで、
300人ものドイツ軍部隊と戦うことに・・・。
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一応女子なので、特に戦車には興味はありません。
けれど、殿方にはたまらなく血湧き肉踊るシーン多々なのだろうな。
アメリカのM4シャーマン戦車は、
ドイツのティーガー戦車よりも小さく性能も劣っていて、
その1対1の戦闘シーンはスリルたっぷりであるわけ。
また、そのティーガー戦車は、
現存する6台の内、実際に動く1台を博物館から借りだして撮影したと言いますから、
その力の入れようもわかります。
ですが、私としてはまあ、へ~、と一応スゴイと思う程度でしょうか。
やはり感動のありどころは、ノーマンの心の変化、
ウォーダディの心持ち、
そして、彼ら乗員5人の絆。
実話に基づくというところがまた、スゴイですね。
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長く戦闘に加わっていたウォーダディは、
これまで目の前で亡くなった同僚や民間人、そして敵国人に対しても、
鬱屈した思いを抱えていたに違いありません。
「理想は平和だが歴史は残酷だ」
そうつぶやくウォーダディ。
そんな残酷に加担した自分を思う時、彼は生きて帰らないと決めていたようにも思えます。
だから彼は言う。
「お前ら行け。ここが俺の家だ・・・」
この時の、悲しそうだけど微笑んでいて、そしてまた恥ずかしんでいるような
ブラッド・ピットの表情がいい。
さすが。
これまであまり知られていなかったと思うのですが、
末期のナチスは女性や子供までを兵士に仕立て上げて、戦わせていたんですね。
軍の方針に従わないものは、縛り首にされているなどというショッキングなシーンも・・・。
本作は正義とか善悪の白黒をつける作品ではありません。
街を占領したアメリカ軍だって、
早速女性を引っ張りこんではヤってしまっていたりする。
軍法会議などなにもなしに敵将校を射殺。
それが戦争というもの・・・。
かつての日本でも本土決戦などということになったら、
同じような光景があったのだろうな・・・。
でも、ドイツ兵にもノーマン同様の、
きっと育ちのいい気持ちの優しい青年が、兵士として駆りだされていたわけですね。
そんなことを伺わせるラストもなかなかいい。
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2014年/アメリカ/135分
監督:デビッド・エアー
製作総指揮:ブラッド・ピット
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
激烈な戦闘度★★★★☆
戦場を生きる魂★★★★★
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ブラッド・ピット製作総指揮かつ主演ということで
期待していた本作ですが、まさに期待に違わず、迫力満点の力作でした。
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1945年4月。
ドイツ侵攻を果たした連合軍ですが、苦戦しています。
ブラッド・ピット扮するのは、シャーマンM4中戦車フューリー号の車長。
“ウォーダディ”と呼ばれ、仲間から信頼されています。
その日、新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)が新搭乗員に任命され、やってきます。
彼はいかにも育ちのいい、気の優しそうな青年。
でも、それではダメなのだ・・・。
ウォーダディはことさらに彼に戦争の現実を突きつけます。
そのたった一日のうちに、幾度もの戦闘があり、
そしてほんの一時のやすらぎの時を持ちながら、
戦士として否応なく成長していくノーマン。
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しかし、まだ足りないとでも言うように、
彼らにはさらに過酷なミッションが下されます。
動くことができないフューリー号1台だけで、
300人ものドイツ軍部隊と戦うことに・・・。
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一応女子なので、特に戦車には興味はありません。
けれど、殿方にはたまらなく血湧き肉踊るシーン多々なのだろうな。
アメリカのM4シャーマン戦車は、
ドイツのティーガー戦車よりも小さく性能も劣っていて、
その1対1の戦闘シーンはスリルたっぷりであるわけ。
また、そのティーガー戦車は、
現存する6台の内、実際に動く1台を博物館から借りだして撮影したと言いますから、
その力の入れようもわかります。
ですが、私としてはまあ、へ~、と一応スゴイと思う程度でしょうか。
やはり感動のありどころは、ノーマンの心の変化、
ウォーダディの心持ち、
そして、彼ら乗員5人の絆。
実話に基づくというところがまた、スゴイですね。
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長く戦闘に加わっていたウォーダディは、
これまで目の前で亡くなった同僚や民間人、そして敵国人に対しても、
鬱屈した思いを抱えていたに違いありません。
「理想は平和だが歴史は残酷だ」
そうつぶやくウォーダディ。
そんな残酷に加担した自分を思う時、彼は生きて帰らないと決めていたようにも思えます。
だから彼は言う。
「お前ら行け。ここが俺の家だ・・・」
この時の、悲しそうだけど微笑んでいて、そしてまた恥ずかしんでいるような
ブラッド・ピットの表情がいい。
さすが。
これまであまり知られていなかったと思うのですが、
末期のナチスは女性や子供までを兵士に仕立て上げて、戦わせていたんですね。
軍の方針に従わないものは、縛り首にされているなどというショッキングなシーンも・・・。
本作は正義とか善悪の白黒をつける作品ではありません。
街を占領したアメリカ軍だって、
早速女性を引っ張りこんではヤってしまっていたりする。
軍法会議などなにもなしに敵将校を射殺。
それが戦争というもの・・・。
かつての日本でも本土決戦などということになったら、
同じような光景があったのだろうな・・・。
でも、ドイツ兵にもノーマン同様の、
きっと育ちのいい気持ちの優しい青年が、兵士として駆りだされていたわけですね。
そんなことを伺わせるラストもなかなかいい。
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2014年/アメリカ/135分
監督:デビッド・エアー
製作総指揮:ブラッド・ピット
出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル
激烈な戦闘度★★★★☆
戦場を生きる魂★★★★★
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