備前焼に魅せられて
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陶芸にまつわるドラマは、NHK朝ドラ「スカーレット」でおなじみ。
だからどうしても二番煎じの感が出てしまいますが・・・。
東京でOLとして働くはるか(奈緒)は、特別に仕事にやりがいを持っているわけでもなく、
このままでいいのかと、漠然と思っています。
そんなある日、デパートの展示で出会った備前焼の大皿に強く惹かれ、
岡山県備前市へやって来ます。
その大皿の作者は若竹修(平山浩行)。
まだ若手ではありますが、頑固でぶっきらぼうの職人気質。
はるかが弟子入り志願するも、全く相手にしてもらえません。
しかし、備前焼の人間国宝である陶人(笹野高史)の計らいで、
どうにか修行見習いの身となります。
本作は、はるかが修行を積んで、備前焼作家として独り立ちする
という物語ではありませんでした。
どのように備前焼という仕事に本気で向き合っていくのか、
備前焼に向き合う周囲の人々の思いを汲むようになっていくのか、
そうして成長していくはるかの様子を描きます。
独り立ちどころか、ようやくスタートラインに着くところまで、ですね。
修は、同じく備前焼作家だった亡き父の意思を継ぎたいと思うのですが、
陶人は、修には欠けているものがある、といいます。
はるかの存在が、修の気持ちをも変えていくというところがミソです。
備前焼、渋い色合いや肌感がステキです。
安価なものでいいので、欲しくなってしまいました。
<WOWOW視聴にて>
「ハルカの陶」
2019年/日本/119分
監督・脚本:末次成人
原作:ディスク・ふらい、西崎泰正
出演:奈緒、平山弘行、村上淳、笹野高史
陶芸愛度★★★★☆
満足度★★★☆☆
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