映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

2021年03月22日 | 映画(さ行)

夢に向かって

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養護施設で暮らすダウン症の青年、ザック(ザック・ゴッツァーゲン)。
子どもの頃からの夢を叶えたい一心で、
プロレスラー養成学校に入ろうと施設を脱走します。

そんなザックが出会ったのが、タイラー(シャイア・ラブーフ)。
タイラーは信頼していた兄を亡くし、孤独に暮らしていましたが、
漁師町でいざこざを起こし、逃走中。
二人の逃亡の旅が始まります。
そしてまた、ザックを連れ戻すためにやって来た
施設の看護師エレノア(ダコタ・ジョンソン)も加わり、3人の旅に!

タイラーは始めザックをいかにもうさんくさく思うのですが、
二人でいる方がお尋ね者捜しの連中の目くらましになると思ったのです。
けれど次第にザックの純粋に夢を叶えようとする心や嘘のなさに
惹かれていくのです。
エレノアもザックを施設に連れ戻す対象ではないと思うようになり、
ヘンテコな3人の旅となる。
それぞれの人生が大きく変わる旅。

「ザ・ピーナッツバター・ファルコン」は、ザックのリング名。
なけなしのお金で買ったピーナッツ・バターと
カッコいいファルコン(ハヤブサ)を組み合わせた名前です。

ザックは確かに人並み以上の怪力の持ち主ではありますが、
いかにも小柄だし、これまでテレビでプロレスの試合を繰り返し見ていただけで、
何の経験もありません。
でも、タイラーは「無理だ」とはいわない。
とにかくやってみればいい。
こういう後押しがいいですね。
夢に向かって進もうとするザックを見ると、
自分も勇気づけられる気がするからに違いありません。

徒歩やボートで水辺を行く、ステキなロードムービーでした。

 

<WOWOW視聴にて>

ザ・ピーナッツバター・ファルコン

2019年/アメリカ/97分

監督:タイラー・ニルソン、マイケル・シュワルツ

出演:シャイア・ラブーフ、ダコタ・ジョンソン、ジョン・ホークス、ザック・ゴッツァーゲン

 

満足度★★★★☆

 

 



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