言動は過激だけれど
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ティーンエイジャー女子の恋と性の冒険。
さすがフィンランド、マジで?と思ってしまうくらいに
あからさまに進んでいる女の子たちに、
オバサンとしては若干ひるんでしまうのですが・・・。
クールでシニカルなミンミと素直でキュートなロンコは親友同士。
二人は共に放課後、スムージースタンドでバイトをしています。
ロンコはこれまで恋愛感情を抱いたことがない、と言い、
理想の相手との出会いを求めて、パーティに出ることに。
一方ミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押し潰れそうになっている
フィギュアスケーター、エマと急接近します。
ミンミとエマは急速に親しくなり、すぐに体の関係までいってしまいます。
同性だからというためらいも何もなし。
フィンランドの多様化はここまで来ているのでしょうか・・・。
まあ、私もここのところはさほど驚きませんけれど。
ところが、ロンコの言動が凄まじい。
彼女は男女の付き合いとはすなわちセックスであると固く信じている。
だからちょっと良さそうな相手に、過激な言葉で誘い、行動さえするのですが、
あまりにも過激なので男子は引いてしまう・・・。
この三人は、つまり早く大人になりたいだけなのかも知れません。
よく分からないから分かりたい。
セックスの充足を得れば大人に近づく気がする・・・。
でも実際の愛情はその先にあって、
大人のゆとりある関係性はセックスとは別物のような気がします。
3人は一悶着のあとにそういうことを理解していって、そして大人になる。
そういう話なのでしょう。
ロンコは結局、実際自分はそれほど人との体の関係を欲していない
ということを再認識します。
そういう自分らしさの気づきもまた重要なんですね。
十分大人びた少女達なのですが、最後まで見ればやはり、
たしかに「少女」に違いないと思ったわけでした。
<サツゲキにて>
「ガール・ピクチャー」
2022年/フィンランド/100分
監督:アッリ・ハーパサロ
出演:アーム・ミロノフ、エレオノーラ・カウハネン、リンネア・レイノ
過激度★★★★☆
満足度★★★.5
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