映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

355

2023年04月15日 | 映画(さ行)

手を組む女性達

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あるところで、世界を混乱に陥れるテクノロジーデバイスが開発されます。
これを手に入れようとする国際テロ組織。
それを阻止しようと、各国の機関が動き始めます。

格闘術を得意とするCIAのメイス(ジェシカ・チャステイン)。
あるトラウマを抱えているドイツ連邦情報局のマリー(ダイアン・クルーガー)。
コンピュータ・スペシャリスト、MI6のハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)。
コロンビア諜報組織に所属する心理学者、グラシー(ペネロペ・クルス)。
中国政府に所属するリン・ミーシェン(ファン・ビンビン)。
彼女らが、はじめ敵対しながらも手を組み、デバイスの奪還を図ります。

そのテクノロジーデバイスとは、ネットを通じてあらゆるコンピュータに侵入し、
思いのままに操作することができるマシン。
大きさはスマホ程度なので、誰にでも持ち運べてしまうというやっかいな代物。
例えば一定の地域だけを停電させたり、特定の飛行機の機械を誤作動させて爆発させたり、
どのようにでも悪用できる恐ろしい悪魔の発明品なのであります。
ここは各国協力して、デバイスを取り戻さなくては・・・ということになりますね。

そこで協力し合うのはすべて女性の頼もしき皆様。
分かります、こういうときに男達はたとえ一時協力したフリをしながらも、
最後には自分のもの、あるいは母国のものにしようとして、裏切ることになるのです。

私は常々思うのだけれど、
女性は自分の出世のために権力におもねたりしないし、支配欲もない。
あ、イヤすべての女性がそうであるとはいわないけれど、
そういう傾向が強いと思う。
だから「平和」への道を選ぶのです。

ということで、ここで女性ばかりが手を結ぶというのは、
ある意味必然のように思う。

そして、実に男はインチキであてにならない!!

なかなか胸のすく作品であります。


<WOWOW視聴にて>

「355」

2022年/イギリス/122分

監督:サイモン・キンバーグ

出演:ジェシカ・チャステイン、ペネロペ・クルス、ファン・ビンビン、
   ダイアン・クルーガー、ルピタ・ニョンゴ、エドガー・ラミレス、セバスチャン・スタン

 

女性達の格好良さ★★★★★

ハラハラ度★★★★☆

満足度★★★.5



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