映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

THE 4 TH KAIND /フォース・カインド

2011年04月08日 | 映画(さ行)
心理学か? 超常現象か?



            * * * * * * * *

不可思議な実録映像を交えた実話に基づく映画作品。
何が怖いかって、
私はこのインタビューに応じている
心理学者タイラー博士ご本人の顔が一番怖かった・・・。

多数の住人が行方不明になったり不眠症になったりしているという、
アラスカ州ノームの町。
心理学者のタイラー博士は夫を不可解な事件でなくしており、
また、その夫の意志を継いで、この町に起こっている謎を解こうとする。
催眠療法を用い、患者に眠れない夜の記憶をよみがえらせようとすると、
突如患者は恐怖におののき、パニックに陥る。

この実際の画質の粗い実録映像と、その映像に基づくきめの細かい再現映像。
この二つを画面分割し、同時に提示するという手法で、
映画のリアルさを出そうとしています。



タイラー博士が自らの声を録音していたテープに入っていた謎の言葉。
それはどうやらシュメール語であるらしい。
シュメール文明は人類最古の文明。
これは一体何を意味するのか・・・。


心理学が、とんでもない超常現象に方向を変えていきますが、
これは本当にそういうことなのか???
私たちは疑問の渦に巻き込まれますが、もちろん結論などはありません。
ただ、催眠療法を受けた患者の中に、実際半身不随になってしまった人がいたり、
タイラー博士の娘が行方不明のままであったりというのは本当らしい。
でも、タイラー博士のあの顔を見たら、狂気のようでもあり・・・。
ううん・・不気味です。

ただし、この作品中の「実録映像」がホンモノなのかどうか。
それは私たちには確認しようがないですからね。
昨今はやりの手持ちビデオ映像風虚構作品であるとすれば、ずいぶん凝った造りですが。
あまり深く考えず、さっさと忘れてしまった方が身のためかも。

2009年/アメリカ/99分
監督:オラントゥンデ・オスケンミ
出演:ミラ・ジョボビッチ、ウィル・パットン、イライアス・コティーズ


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