みずみずしさが恐い
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海辺の小さな町で暮らす中学生小梅(石川瑠華)。
憧れの三崎先輩に体だけもてあそばれてふられたショックから、
かつて自分のことを好きだと言ってくれた同級生・磯辺(青木柚)と関係を持ちます。
興味本位の互いに体だけの関係と割り切っていたつもりが、
小梅の中で、磯辺への思いが次第に大きくなっていきます。
さて、磯辺にはいじめを苦に自殺した兄がいて、そのことが心の重荷になっていました。
磯辺は小梅との関係を断ち切り、兄への贖罪から、ある行動に出ようとします・・・。
まずは“おばちゃん”の感想として、これが高校生ならまだしも中学生の話というのに、
ちょっとショックを受けてしまいまして・・・。
世の中はそんなに進んでしまっているのか。
いや、あまり信じたくないなあというのが正直なところ。
でも実はざらにあるのでしょうね。
小学6年くらいでも立派なカラダしてる子はたくさんいますもんね・・・。
さて、気を取り直して、そうは言ってもこのストーリー、
やはり中学生だからこそ成り立つというのには間違いありません。
心と体がまだアンバランス。
だからいきなり興味半分でもセックスに飛びついてしまうのはアリなのかも。
でもそんな中で、人を大事に思うということと体のつながりとは
さほど関係がないということが分かっていくのでしょう。
そして小梅のような経験を経ると、
その後の男子との関係の取り方が一段と成長する気がします。
作中、二人でお風呂に入りながら小梅は言うのです。
「してもしても、何か足りない気がするのは何でだと思う?」
そうなんですよ。
これぞ男と女の深淵だと思うのですが、
中学生にしてもうこんな極地に達するなんて。
そして、もう一つショックだったのはこの題名「うみべの女の子」なんですが、
当然この小梅を指していると思いますよね。
しかし実は、浜で拾ったメモリーカードに保存されていた写真があって、
そこ写っていた女の子を指していたのです。
磯辺は何度も体を重ねている小梅を差し置いて、
その女の子をカワイイといい、ついに実際に対面までしてのぼせ上がっている・・・。
そんなのアリですか?
ヤダヤダ、この年になってもそういう男性心理ってよく分からない。
私、小梅にも全然およばない 疎いおばちゃんだった・・・。
みずみずしすぎて恐いくらいの作品。
エンドロールを見て驚いた。
磯辺役は青木柚さん?
先の朝ドラに出ていましたよね。
坊主頭しか見ていなかったので、全然気づきませんでした。
今度また別の作品で見たいです。
<WOWOW視聴にて>
「うみべの女の子」
2021年/日本/107分
監督:ウエダアツシ
原作:浅野いにお
出演:石川瑠華、青木柚、前田旺志郎、中田青渚、倉悠貴、村上淳
青さ★★★★☆
満足度★★★★☆
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