映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役俳優が映画を作ったら

2021年04月12日 | 映画(は行)

楽しさに満ちている

* * * * * * * * * * * *

 

日本の映画・ドラマ界を支える俳優たちが本人役で出演する、
テレビ東京ドラマ「バイプレイヤーズ」の劇場版。
私、TVドラマ版は見逃していたのですが、興味はあるので拝見。

 

富士山麓にある「バイプレウッド」撮影所では、各社・各局のドラマ撮影が行われています。
濱田岳を中心とした若手俳優たちは、
犬を主役とした映画を撮影しようと活動を始めますが、トラブル続きで進みません・・・。

濱田岳さんが監督で、その撮影チームメンバーは
柄本時生、芳根京子、高杉真宙、菜々緒・・・だなんて、なんて贅沢な!
その映画には、大御所・役所広司も出演予定で
撮影を手伝ってくれるのですが、濱田岳は畏れ多くて言いたいことも言えない
なんてところは、なかなかリアリティがあります。

まあとにかく、どこでどんな人が出てくるのか、それを見つけるだけでも楽しい!
向井理さんが社会派ドラマに出ていたり、北村一輝さんが宮本武蔵をやっていたり。
どこかで見たことがあるような、学園ものに、医療もの、そして朝ドラ。

また一方では「小さいおじさん」などと言って、
田口トモロヲ、松重豊、光石研と有村架純のドラマを撮っていたりする。
遠藤憲一はフィリピンに行っています・・・。

そんなシーンの一つ一つがおかしくて、なんとも楽しいのです。

映画・ドラマ愛に満ちています。
確かに、主役だけではストーリーは進まない。
名脇役、あってこそですね。

というわけで要所要所はすごく楽しいのですが、
全体を通してのストーリーがややお粗末。

まあ、そこはいいのか。

大杉漣さんが「写真」で出てきたのにはちょっと泣きそうになりました。

 

<シネマフロンティアにて>

「バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役俳優が映画を作ったら」

2021年/日本/100分

監督:松井大悟

出演:濱田岳、柄本時生、芳根京子、高杉真宙、菜々緒、田口トモロヲ、松重豊、光石研、遠藤憲一

 

楽しさ★★★★★

満足度★★★.5

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿