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ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル

2018年04月21日 | 映画(さ行)

ゲームキャラクターの設定が生きる

* * * * * * * * * *

1995年「ジュマンジ」のリメイクというか続編、ということになりましょうか。
先の作品は、私も、登場する動物たちがすべてCGというのに驚かされた記憶があります。
なんてリアルで、そして楽しい!!・・・と。
今やCGは当たり前で、特別感動することも少なくなっているわけですが、
そんな中で、この物語の見どころは・・・?
という感じで、期待半分あきらめ半分で見たのですが・・・。

4人の高校生が、教師にお目玉を食らい、放課後居残りをさせられることになってしまいました。
その部屋で彼らは「ジュマンジ」というソフトが入った古めかしいテレビゲーム機を見つけます。
居残り作業そっちのけで、彼らはゲームを始めるのですが、
なんと次々とゲームの中に吸い込まれていってしまいます。

気がつくと彼らはジャングルの中にいて、それぞれが選択したキャラクターの姿になっています。
彼らはこのゲームの中で実体験としてクエストに挑み、
クリアしなければ元の世界に帰ることができないのです。

それぞれに与えられたライフは3つ。
二回まではゲーム上で命を落としても生き返ってくることが出来ますが・・・。

前作ではボードゲームだったのが、この度はテレビゲーム。
まあそれは当然でしょうか。
ゲームらしく、各自はゲーム上のそれぞれのキャラクターとなるという設定がすごく生きています。
しかも本作ではそれぞれが自分とは全く異なるキャラクターに変身。

気弱なゲームオタクのスペンサーはムキムキのマッチョ男に。

頭が弱いアメフト部員フリッジは、へなちょこ男に。

スマホ依存症のうぬぼれ美人ベサニーは、なんと太っちょの中年男!!

シャイで真面目なガリ勉女マーサは、色っぽい女戦士。

自分自身と、よくわからない仲間たち、
そして危険がいっぱいのこの世界に戸惑いながら、彼らのクエストが始まります。



こんな環境で彼ら一人一人が自分と仲間のことを理解し成長していくという過程がなんとも心地よくて、
まさにCGだけに頼るのではない、イカす作品になっていると思いました。



また、前作同様、以前にこのゲームに入り込んでしまってからクリアすることができず
ずーっとさまよっている人物がいる、というのも面白い。
彼はクリアはできていないけれどもこの世界をよく知り尽くしていて、凄い戦力になるのです。
そしてまたどんな人物であれこのゲームを一人でクリアするのは実際不可能なことなのでしょう。
仲間の大切さが、ここでもわかります。
意外とステキな「行きて帰りし物語」、ファンタジーでした。

<シネマフロンティアにて>

「ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル」
2017年/アメリカ/119分
監督:ジェイク・カスダン
出演:ドウェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、ジャック・ブラック、カレン・ギラン、リス・ダービー、ニック・ジョナス

子どもたちの成長度★★★★★
満足度★★★★☆



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