一度死んで二日目に生き返る薬
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大学生七瀬(広瀬すず)は、製薬会社社長の父・計(堤真一)と二人暮らし。
母が亡くなるときも研究室にいて、また何かと口うるさく自分に干渉する父を
七瀬は毛嫌いしています。
父の研究者になれという希望に逆らうように、ロックバンドで歌いまくる七瀬。
日々、父には「死んでくれ」と毒づくのです。
そんな時、会社の乗っ取り計画を耳にした計は、
社内に潜むスパイをあぶり出すために、ある秘薬を用いることにします。
それは偶然に開発された「一度死んで二日目に生き返る」ジュリエットと名付けられた薬。
社長が死ねば、何らかの動きがきっとあるはず、という目論見。
そしてその薬を服用した計は、死亡。
すると、計が息を吹き返す前に火葬にしてしまおうという企みが・・・。
七瀬と社長秘書・松岡(吉沢亮)はそのことを知り、
計画阻止のため立ち上がります。
吉沢亮さん演じる松岡は極めて存在感の薄い男。
自動ドアすらも彼を感知せず、開かないという・・・。
そしてまた彼は、強烈な静電気をため込んでいるという設定が
後々に意味を持ってくるあたりが、なんともしゃれています。
七瀬の所属するパンクバンドはその名を「魂‘s」というのですが、
その唄にはちっとも魂がこもっていないのでただの「ズ」だ、などと評されます。
七瀬が父に向かって「death、death」と毒づくのも、
どうやら心底嫌っているわけではない、ということを示しているわけです。
登場人物たちも無駄に豪華といいますか、
ほんのワンシーンにだけ登場する有名俳優を探すのもまた、楽しみの一つ。
佐藤健さんがほんのチョイ役で出ていたのには驚いた・・・。
クスクス、ニヤニヤ、笑ってしまうコネタ満載。
こういうのは好きです。
<WOWOW視聴にて>
「一度死んでみた」
2020年/日本/93分
監督:浜崎慎治
出演:広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、木村多江、松田翔太
コミカル度★★★★☆
満足度★★★.5
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