映画と本の『たんぽぽ館』

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オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

2021年01月25日 | 映画(あ行)

陰謀渦巻くエベレスト山中で

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日中合作、ほとんどが氷雪のエベレスト山中が舞台。
役所広司様、ご苦労様、とまず言いたくなってしまいます。

ヒマラヤ周辺国家の平和のため、地域会議が開催されることに。
その会議開催前に、機密文書を積んだ飛行機がエベレスト南部に墜落します。
その機にはヒマラヤ地区の平和的局面を脅かす文書が搭載されていた。
インド側から2名の特別捜査官が訪れ、
ヒマラヤ救助隊「Wings」に機密文書回収の手伝いを依頼します。
隊長ジアン(役所広司)は、隊の深刻な財政難のため、この依頼を受けることにしますが・・・。
裏では世界規模の陰謀が・・・。

標高8848メートル、氷点下50度。
過酷なエベレスト、デスゾーンの死闘が繰り広げられます。

舞台も内容もいかにも殺伐としていますが、
そこに花を添えるのがシャオタイズ(チャン・チンチュー)の存在。
彼女は恋人を山で亡くし、その遺体は今も山中にあります。
彼を探し出すために、彼女はWingsに入隊したのです。
そして、この度の墜落飛行機の地点は彼を亡くした場所に近い。

そしてまた、隊長ジアンも、最愛の娘を山で亡くしています。
そこで隊長とシャオタイズの間には父娘のような親愛の情が芽生えていくのです。

時にはファンタジーのような映像も交えられ、
アクション以外のところでも意外に楽しめました。

それにしてもこんな山中で、信じられないほどの頑張りぶり・・・って、
まあ、これは山岳ドラマではお約束ですもんね。
私は好きでしたよ。

<WOWOW視聴にて>

「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」

2019年/日本・中国/110分

監督・脚本:ユー・フェイ

制作総指揮:テレンス・チャン

出演:役所広司、チャン・チンチュー、リン・ボーホン、ビクター・ウェブスター

 

酷寒度★★★☆☆

満足度★★★.5

 



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