生還不能の誘拐
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「96時間」以降、リーアム・ニーソン出演作品は割と見ている方だと思うのですが
(特別ファンというわけではありませんが)、
本作は見ていませんでした。
ニューヨーク市警の酔いどれ刑事だったマット・スカダー(リーアム・ニーソン)。
ある事件の後から、警察を辞め、酒を断ち、私立探偵として身を立てています。
1999年。
とある女性の誘拐事件発生。
犯人は身代金を奪い、人質を惨殺し変わり果てた姿で返します。
被害者の夫(ダン・スティーブンス)は麻薬の売人であるため警察にも届けられず、
スカダーに依頼が来ます。
復讐のため、犯人を捜し出して欲しい、と。
そしてそんな調査のさなかに、また新たに一人の少女が誘拐されます・・・。
1999年といえばコンピュータの2000年問題ということで、
データがすべて失われるのではないか、などと世界中が神経質になっていた時ですね。
スカダーはパソコンが苦手。
本作で彼と親しくなり、押しかけ助手になってしまう少年は、
自在にITを使いこなします。
こんな二人のコンビがなんともいい感じなのでした。
が、それにしてもこの犯人は、つまりサイコパス。
始めから人質を生きて返すつもりなどありません。
殺人を楽しめて、お金も手に入る、一挙両得ということで、味を占めていきます。
そして、麻薬の売人関係者の名簿を入手し、そこからターゲットを絞っているのです。
だから、警察への通報がなされない・・・。
恐い、恐い・・・。
最後に狙われた少女は赤いフードのついたコートを着ています。
まさにオオカミに狙われた赤ずきんちゃんなのでした。
ま、子供は殺されることはないだろうというお定まりが頭をよぎり、
少し安心でしたが。
過去の失敗に傷つきながらも、不屈の、強いおじさま。
リーアム・ニーソンのストーリーはやはり好きだなあ・・・。
<WOWOW視聴にて>
「誘拐の掟」
2014年/アメリカ/114分
監督:スコット・フランク
原作:ローレンス・ブロック「獣たちの墓」
出演:リーアム・ニーソン、ダン・スティーブンス、デビッド・ハーバー、ボイド・ホルブルック
サイコパス度★★★★☆
アクション度★★★★☆
満足度★★★★☆
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