少女の知恵と勇気
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音に反応して人類を襲う“何か”によって文明社会が崩壊した世界を描く
「クワイエット・プレイス」、その続編です。
前作で命を落とした夫。
妻・エヴリン(エミリー・ブラント)は、生まれたばかりの赤ん坊と、
耳が不自由な娘・リーガン(ミリセント・シモンズ)、
息子・マーカスを連れて、新たな避難場所を探して旅立ちます。
本作は、前作の直後から続くストーリーです。
でも冒頭に、“何か”が空から振ってきた第一日目の出来事が描かれています。
その中で、夫の友人で、家族ぐるみで親しくしていたエメット(キリアン・マーフィ)が登場し、
リーガンから、ある一つの「手話」を教わるシーンがあります。
なんと、これが後々の伏線になっていたのには、しびれました!
エヴリンたちは、家族を亡くし単独でサバイバルしていたエメットに出会うのです。
そしてその場所で、ラジオ放送を受信する。
つまりどこかにまだ生き残っている人がいて、放送を流しているわけですね。
リーガンはその発信場所がここからほど近い島であることを突き止め、
ぜひそこに行ってみようと思います。
家族らには止められますが、単身密かに抜け出して、島を目指すリーガン。
と言うことで、この先は知恵と勇気にあふれる少女リーガンの冒険。
こういう展開は大好きです。
特に昨今は、あえて少年ではなく、少女が活躍する物語が多いですよね。
しかし、生き残った人々が集まって暮す場は、思った以上にすさんでいます。
音を立てられない社会は、もはやこれまでの文明を維持できない。
そして、人と人との関係も、崩壊していったものと思われます。
くわばらくわばら・・・。
どうかコロナウイルスが文明崩壊まで引き起こしませんように・・・。
全体的に、音を立てないようにと静かに静かにストーリーは進行するのですが、
ときおり大きな音が響くと、本当にビックリさせられます。
映画館で見たかった・・・。
<Amazon prime videoにて>
「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」
2021年/アメリカ/97分
監督:ジョン・クラシンスキー
出演:エミリー・ブラント、キリアン・マーフィ、ミリセント・シモンズ、
ノア・ジュプ、ジャイモン・フンスー
少女の知恵と勇気★★★★★
満足度★★★★☆
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