映画と本の『たんぽぽ館』

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DESTINY 鎌倉ものがたり

2017年12月30日 | 映画(た行)
すっばらしい!黄泉の国のイメージ



* * * * * * * * * *

古都鎌倉。
妖怪や幽霊、人ならざるものが人々と共に暮す街。
亜紀子(高畑充希)は年の離れた小説家一色正和(堺雅人)と結婚し、
幸せに暮らしていましたが、不測の事態に巻き込まれ、
黄泉の国へと旅立ってしまいます。
正和は亜紀子を取り戻すため、黄泉の国へ向かいます。



何と言っても、電車で向かう黄泉の国のイメージが素晴らしい!! 
これは、そこへ行ったものの「イメージ」でそのように見えるということになっていまして、
例えばキャピキャピの女子ならピンクに彩られたリボンの国なのかもしれず、
また、尖ったヤンキーならギンギンのハードロックめいた世界なのかもしれない。
自分だったら・・・なんて想像するのも楽しいですね。
いや、それにしても、さすが小説家と言うか、
正和氏のイマジネーションは素晴らしい。
黄泉の国へ行った正和は、ある人物に合うことになりますが、
それで彼が抱えていた一つの問題が解決するのです。
本作の伏線の最も大事なところ。
・・・というか、それがなかったら全然他愛ない話になってしまうところだった・・・。





ただただ、黄泉の国のイメージに支えられた作品。
(あ、言い過ぎか・・・?)
でも、黄泉の国へ妻を連れ戻しに行くといえば
嫌でも思い出すイザナギとイザナミ神話。
そんなエピソードが下敷きになっていればもう少し見どころはあったかもしれません。



安藤サクラさんの死神はナイス!
編集者が堤真一さんということで、高畑充希さんとのツーショットは
ついテレビのCMを連想してしまいました。



<シネマフロンティアにて>
DESTINY 鎌倉ものがたり
2017/日本/129分
監督・脚本:山崎貴
原作:西岸良平
出演:堺雅人、高畑充希、堤真一、安藤サクラ、

イマジネーション★★★★★
満足度★★★.5


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