映画と本の『たんぽぽ館』

映画と本を味わう『たんぽぽ館』。新旧ジャンルを問わず。さて、今日は何をいただきましょうか? 

ザ・ワイルド

2009年12月18日 | 映画(さ行)
ザ・ワイルド [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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知恵と勇気でワイルドな自然と対峙

* * * * * * * *

大富豪の老紳士チャールズ(アンソニー・ホプキンス)は、
若いモデルの妻と共にアラスカに休養に来ます。
カメラマンのロバートや、アシスタントも同行。
チャールズは妻とロバートの仲を疑っている。
何やら、チャールズとロバート、この二人の間には不穏な空気が・・・。
さて、そんな時、チャールズ、ロバートとアシスタントの乗った水上飛行機が湖に墜落。
この事故ではかろうじて助かったものの、
アラスカの大自然の中に放り出されたこの3人。
何とか宿泊地へたどり着こうと、壮絶なサバイバルの旅が始まります。

さて、この老紳士チャールズのとりえは、知識が豊富なこと。
読書が大好きで、様々な雑学を身に付けている。
普段は、こんな知識は何の役にも立たない・・・と、
自らうそぶいていたのですが。
針を磁針に変え、方角を知る方法。
傷の手当法・・・。
いろいろなことが役立ってくる。
このような時、多くの映画なら、
お金持ちの老人は大抵わがままで傲慢、役立たずの足手まとい
・・・というキャラ設定が多そうです。
でも、ここは一味違って、若い人を導く、勇気の人。
なかなかユニークです。


ところが・・・、この作品の怖いところはここからだ!
人食い熊です。
わあ、やだ!
以前に、「シャトゥーン」という本で、さんざん嫌なシーンを読まされて、
もう、こんな話はいや~!と思ったところだったのに。
何でこんな作品を借りちゃったのでしょ。
って、私のリサーチが悪かっただけなのですが。
これは山の「ジョーズ」ですね。
こんな大きなクマに立ち向かうなんて、考えただけでもぞっとします。
見る勇気のある方は、まあ、彼らの死闘をごらんあれ。

こんな中で、微妙な心理関係にあるチャールズとロバートの間に、
次第に不思議な友情というか連帯感が芽生えてくるのです。
けれどそれは、愛を超える美しい友情
・・・だなんて暑苦しいものではない。
これもなかなか微妙なところ、というのがオトナのつくりなのです。

サバイバルの秘訣とは・・・、
“とにかく生き抜く”という強い意志ですねえ。

1997年/アメリカ/115分
監督:リー・タマホリ
出演:アンソニー・ホプキンス、アレック・ボールドウィン、エル・マクファーソン、ハロルド・ペリノー



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