浮気は男の甲斐性???
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1988年、アメリカ大統領選挙時の実話に基づいています。
ゲイリー・ハート上院議員(ヒュー・ジャックマン)は、
史上最年少、46歳で民主党の大統領候補となり、
予備選で最有力候補<フロントランナー>となります。
ジョン・F・ケネディの再来ともいわれ、大衆にも人気がありました。
ところが、マイアミ・ヘラルド紙の記者がハートの若い女性との密会をスクープ。
スキャンダルは一斉に報じられ、ハートの支持率は急落していきます・・・。
ハートは「政治家は政策で判断されるべき」と考えています。
だからちょっとした浮気くらいなんの問題もない、と。
確かに、男の浮気は甲斐性だ、などと言う人もいます。
そしてその頃までは実際に多くの人、特に男性はそう思っていた。
けれど、そのあたりがちょうど世間の考え方の変わり目だったのかもしれません。
「素行も政治家の資質のうち」と考える人が多くなってきたのです。
つまりは女性の社会進出につれて、浮気は男の甲斐性だ、
などという理論は成り立たなくなってきた、ということなのだと思います。
確かに、マスコミの過剰反応という問題はあります。
実力も意欲もある若き政治家が道を断たれてしまった。
浮気がそれに見合うようなことだったのかといえば、どうにもお気の毒というほかありません。
でも、作中のある人が言っていました。
男の浮気はつまり女性蔑視なのだ、と。
ハートのこのたびの浮気騒動は、実はこれが初めてではなくて、
これまでにも何度もあったことなんですね。
つまり女性を遊び道具としか見ていなくて、そこに「人格」があるのを認めていない。
だから確かに女性蔑視なのです。
いかに崇高な政治理念を掲げたとしても、私ならこんな人に大統領になってほしくはない。
結局、ハートの自滅によりライバルのブッシュ氏が大統領に収まったというわけで、
これがアメリカにとって良かったのかどうか、それは私には全くワカリマセン(^_^;)
<WOWOW視聴にて>
2018年/アメリカ/113分
監督:ジェイソン・ライトマン
出演:ヒュー・ジャックマン、ベラ・ファーミガ、J・K・シモンズ、アルフレッド・モリーナ、ケイトリン・デバー、マムドゥー・アチー
歴史発掘度★★★★☆
満足度★★★★☆
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