ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

音楽と芝居のいい関係

2007-06-27 21:26:37 | アート・文化

 僕にとって音楽と芝居は切り離せない。これまでの作品の多くも、音楽からイメージをもらって書いてきた。

 森が失われていく現状をファンタジー風に書いた『きき耳族の少女』は、札幌を拠点に活躍するHARD TO FIND( http://www.hardtofind.jp/)のコンサートを聴いていて浮かび上がってきた物語。

 おじさん3人組が魔法使いになって夜の公園を飛び回る奇妙なホームレスドラマ『マイ スィート ハウス』は80年代イギリスに突如現れ消えていった不思議なグループ:フェアーグランドアトラクション(『移動遊園地の出し物』って意味だって)の音楽にどっぷりのめり込んで書き上げた。そうそう、この芝居、ほんと不思議な芝居だったんだ。登場人物たちが興に乗ると踊り始めるんだ。どう?見てみたいと思わない?

 だから、音楽選びは絶対音響さんには渡さない。渡すもんか!こんな楽しいこと、でやってきたし、これかもこればっかりは譲れない。アンケートなんかで、あのシーンでかかった音楽良かったとか、あの曲何の曲なんて聴かれると、芝居の出来以上に嬉しくなってしまうくらいなんだ。

 でも、失敗もあった。その頃、ヴァン モリソンのマザーレスチャイルドがもう、とことん気に入ってしまっていて、芝居のクライマックスシーンでがんがんかけてしまったんだ。歌が入ってるっていうのにね。

 果たして、セリフがぜんぜん聞きとれない!音響でかすぎ!非難囂々!!本当の話。いやはや情けない!でも、ちょっと言い訳させてもらうと、あのシーンはセリフなんて聞き取れなくても成り立つの!あの曲とあの歌詞が判れば。とは言ってもね、観客はセリフを聞きたいんだよね。判りたいんだよね。その気持ちもよくわかる。

 ただ、演劇好きって、どっちかって言うと、音楽どうでもいい派がけっこう多いんだ。特に高校演劇はその傾向大だね。その証拠に置農の舞台で音楽褒められたことって一度もないものね。ミュージカルやってこれだもの、なんか意欲なくなるよ。パートナーの土井Tの曲はなかなかいい曲多いのにね。

 あっ、そうそう!今回の子どもミュージカルは音楽の評判がとってもいい。嘘だと思う人は、今日(6月27日)の山形新聞を見てよね。サブタイトルにまでなってるから。

 いかんいかん!脱線!混戦!大乱戦!!になっちまった。

 で、今日のエンディングは、次回の台本も音楽に導かれて書くよってこと。Gotan Project (My Favorite Songsを見て!)のParis Texasって曲だ。このアルバムで一曲だけタンゴ風でない、なんか和を感じさせるどこか寂しげだがとても美しい曲だ。これをテーマに置農演劇部最後の、あっ僕としてね、大会参加作品を仕上げるつもりだ。できれば、役者達に演奏させたいんだけど、どうだろう?って、絶対やらせちゃうよ、僕のことだもの。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする