ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新企画は演歌舞踊

2009-04-02 08:38:40 | 地域文化

 なんか新しいことやんなくちゃ!子どもミュージカル始めて6年、食育テーマで3年目。次やるならなんだ?ミュージカルで子どもたち、大会作品で高校生、大人を引きつけ、後は当然!お年寄りだろう。

 これまでも、子どもミュージカルを老人大学で見てもらったこともあった。でも、これ、ちょっと無理がある。そうだ、以前老人ホームの夏祭りに招かれて、獅子舞やよさこい踊ったら随分喜んでもらえたっけ、もう、感激したお婆ちゃんが高校生の手を握りしめたまま放さないんだ、涙浮かべながら。世の中、高齢化社会。『どんがら山奇譚』で山村に一人残るお婆さん描いたことでもあるしね、ここは一番老人向けのプログラムを作っちゃおう。

 で、なにする?老人会や老人ホームで演じて喜んでもらえるもの。そりゃあ、演歌でしょう!お年寄りがストレートに感情移入できる昔の名曲の数々。これを歌いながら踊る。さらに、彼らの生きた時代をあらわすコントなんかでつなぎながら。うーん!いいじゃないか。問題は、高校生が嫌がらないか?ってこと。演歌も演歌舞踊も、およそ縁遠い人たちだからね。

 こういう時には、小出しが一番。一気に始めるのじゃなくて、一つ一つと積み上げながら、なれていかせる。気が付いたら、おっ、結構いいじゃん!って持って行くことだ。ということで、今回は、まず、発声練習で演歌を歌うことから始めた。『津軽海峡冬景色』を腹にしっかり力を入れて大きな声で歌う。演歌って奴は、ものにもよるけど、しっかり腹式呼吸しないと歌えないものなんだ。それと、歌われる感情世界がストレートでわかりやすいから、歌に感情を込めやすい。まあ、臭い演技的になりがちだけど、それでも、歌いながら、恋人との別れのつらさせつなさを心にあふれさせるトレーニングにはなる。

 次のステップが、今回の替え歌演歌舞踊だ。坂本冬美の『男の情話』。これ実に交通安全の替え歌にぴったりだったんだ。出だしのせりふ、「白は白、黒は黒」これを「赤は進め、青は止まれ」ってね。男の意地を歌った歌詞だけど、これが見事に交通安全の言葉で書き換えられた。これを、交通安全出発式で、歌いながら、踊ろうっていう計画だ。出発式って参加者はほとんど高齢者だって聞いたから。もちろん、着物着て、本格的に踊りも習って。稽古期間はわずかに3日!どこまでやれるか。まっ、高校生がやるもんだから、演劇部の出し物だから、下手もご愛敬。一生懸命やればきっと喜んでくれると思う。

 そんないい加減な!って目くじら立てることはない。お客さんに喜んでもらえるってことが芸の本道じゃないか。まじに問題意識たら盛り込んで、しち面倒臭いもん無理矢理見せるより、面白いもん、見てもらう方が、どんだけいいか。高校生の慣れない日本舞踊の身ごなしや、高校生の初々しさとか、ひたむきさみたいなものだって、十分に鑑賞にたえるって思う。問題は、そんな舞踊、誰に教わる?着物なんてどうやって手に入れて、着付けはどうする?ってことなんだけど、これについては、また、明日。書くネタは大切に小出しにしないとね。おっと、この交通安全出発式、4月4日(土)午前10時から米沢市置賜総合文化センターホールで行われる、と宣伝を。

 

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