ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

もう一つの人生を生きる

2010-01-19 23:26:52 | 教育

 講演を頼まれた。公演じゃない、講演、間違いじゃない。それも読書週間にちなんだお話って、ちょっと人選間違ってませんか?って思ったけど、地元の中学校からの要請だったから、お引き受けすることにした。なんたってお客様だから。もしかしたら、僕の話で置農受験する人が一人二人増えるかもしれないし。おっと、待て!ごそっと減るって可能性の方が大きいんじゃないか?そうか、それは考えなかった。でも、終わった今となっては大いにあり得るかも。

 って反省してしまうくらいにつまらない講演だった。話しはあっち跳びこっち逸れ、論理は支離滅裂、たとえは陳腐、ああ、もうまったく嫌になってしまう。生徒たちもきっとがっかりうんざりしたことだろう。

 内容は、本の中にもう一つの人生がある、って話し。設定としては悪くはない。読書からさらに進んで映画や演劇の効用ってことまで行った。限りある自分が無数の人生を生きられる豊かさ、そして、そこから得られる人間としての様々な可能性、広く遠く開けた地平線、そんな話しをしたかった。でも、どこまで伝えられたことやら、ああ!

 結局、最後に頼ったのは演劇部のいろんな公演の舞台写真だった。『LOST SEVEN』や『Let's Dance』『子どもミュージカル』なんかの部員たちの姿を見てもらった。これが一番説得的たったかな。もちろん、迫力の写真を選んだ。高校生が無頼漢や愚連隊、お姫様、勇者、・・・いろんな人生を生きている瞬間だ。こんなかっこいいことが置農にくれば、置農演劇部にくればできるんだよ、ってアピールした。

 成功したかどうかはわからない。でも、なんか、凄い世界がつい隣の高校で日々起きているってことはわかってもらえたんじゃないか。で、そんな可能性がすぐ手の届くところにある。それを知ってもらえれば、まあ、成功だったのかな。

 別の人生をしっかり生ききることで、今の自分も変わってくる、これが最後のメッセージだった。論理的じゃない。だけど、僕としては絶対に正解!さあて、この断言がどこまで納得してもらえたものか?やっぱり、舞台作ってる方が、僕らは向いてるな。って言いつつ、明日も講演、土曜日も講演なんだよ。まったくこりもせず!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする