ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ダメだ!ダメなんだ!!

2011-10-21 21:52:21 | 演劇

 進まない、さっぱり進まない。県大会まで一週間を切ったというのに、新しい台本の終わりまで行っていない。この三日間、たった3ページを行ったり来たりしている。予定では今日あたり2回目の通しのはずだったのに。

 時間が足りないってことはたしかにある。なんたって、今日明日は置農祭だもの。この一週間、稽古も6時近くなってようやく始まるって状態だったから。それとものつくりの方にも人手を取られている。県大会に向けて、かなり新しい趣向を試みている。例えば大漁旗とか。

 最近のよさこいでは必ず旗持ちが出てるでしょ。あれ、ちょっとかっこいいなって思って、作ることにした。デザインはインターネットの画像にいいのがあったので、そのまま拝借することにした。おいおい無断でか?心配ご無用。ちゃんとお断りしました。姫路市のハクロマーク製作会社、電話一本で簡単にOKしてくれた。ありがたいねぇ、高校生ならいいですよって。

 それからメインマストも高くしたし、船首にサブマストも立てた。船室の奥壁パネルも作った。大道具では網の巻き上げ機なんかも増えた。さらに衣装も模様替え、今日も衣装さん頭を悩ませていた。。でも、一番の改良は、波!少しでも本物らしく見せるために、またまたまた新しい工夫を凝らした。どんな工夫か?それは見てのお楽しみってことにしよう。

 とまぁ、時間が少ないって問題もあるんだが、稽古が進まないのはその所為ばかりじゃない。せりふ回しをとことん変えようとしているからなんだ。地区大会の反省で多かったのが、せりふが不明瞭とか小さいとかって指摘だった。これを頭に入れながら稽古してみたら、たしかに口先だけのせりふになっていた。腹にしっかり息を溜めずに、軽い呼吸で声を出している。せりふがどうしも暗いので、そんなため息のようなせりふになってしまったんだな。

 それと泣きのせりふがとても多いってことにも気が付いた。死とか魂の消滅なんて話題だから、どうしても泣きに走りがちなんだ。それがどうにも気に入らない、すごく浅薄なところでせりふのやりとりをしている。センチメンタルにやってると、なんかそれらしく聞こえるし、感情表現できている気がしてくるんだ。そんな感情過多の、安っぽい感傷に我慢ができなくなってきた。

 だから、今はひたすら腹から声を出せ!大声でせりふを言え!とわめきちらしている。下手な泣きなんかより、精一杯の大声の方が、よっぽど人に伝わるものをもっている。それと、役者の癖!これが曲者なんだよ。語尾が消える奴、必ず低い音域からせりふが始まる奴、走る奴、喉を詰まらせる奴、もう曲者ぞろい。問題なのは、そのことを意識できないってことなんだ。自分の持ち味って言えば言えるんだけど、やっばり、表現が単調になるし、幅が広がらない。そんな癖を一つ一つ矯正しつつ進んでもいる、これも亀さん歩行の原因の一つ。

 そんなこんなで、せりふの一つ一つ、言葉の一語一語、文字の一文字一文字を直しつつ、一進一退を繰り返している。そんなことで、明日の置農祭終了後もいつも通り稽古することにした。一般公開では演歌ショーを2ステージ。これについては完全に任せきり。会場の設営も運営も進行も一切合切手出だししていない。だって、明日はパン屋さんだからね。きっとうまくこなしてくれるだろう。ここまでお任せできるようにっなったってことが、彼らの成長ってことなんだよな。

コメント
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