ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

進路は顧問が責任を持つ!

2011-10-01 20:56:24 | 教育

 就職試験の一回目の山場が終わり、結果がぼちほち明らかになってきた。厳しい就職戦線、演劇部の3年生にはなんとしても内定を取ってほしい。進学の生徒にも目標の学校にしっかりと合格してもらいたい。

 他の部活ならとっくに引退して、試験勉強に面接練習に専念しているところだ。そんなこの時期まで3年生を部活にひっばている以上、生徒達の進路に責任を持つのは顧問の使命だと思っている。

 もう一つの思いは、ここまで忙しい活動を3年間必死で取り組んできた者が、報われなくていいのかとの激しい思いだ。惰性で続けられるような演劇部活動ではない。ただ着いていけば済むような柔なものでもない。

 体力も気力も地力も精神力も大いに身に付くし、道具作りや衣装製作の作業を通して働くこと仕事をすることのノウハウも学んでいる。さらには、地域でのたび重なる活動で地域の大切さや異世代との接し方も習得している。

 そんな風に3年間で大きく成長した彼らが社会から正当な評価を受けられないなんてあってはならないことだ。心の底からそう思う。多少の学力不足などなんだというのだ。そんなもん、仕事の過程で楽々身に付いていくじゃないか。

 だから、彼らを希望の進路に送り出してあげることは、彼らの貴重な青春をもらったことへの返礼である、と同時にこの演劇部活動の価値を証明する事にも通ずるのだ。置農演劇部、そうなの、それなら信用できる、じゃぁとりましょう、こうなることを目指している。

 だから、部員達の作文、面接指導は演劇部顧問が主体となって行っている。夏休みの課題から始まり、盆明けからは稽古の合間を見て面接練習を繰り返している。生徒によっては私たげで7~8回もやった生徒さえいる。

 進学の生徒については、進路相談はもちろん、三者面談さえすることがある。そこまで踏み込んでしまう理由は、その部員について学校中で一番理解しているのは僕だ!という自負があるからだ。教科の指導者は教室での授業態度と成績しかしらない。担任はクラス生徒30数名のうちの一人としてしか認識していない。それに対して、その生徒の全体を四六時中しかも3年間の成長の足跡まで見つめ続けてきたんだ。僕以上に彼らのことを知ってる人間はいない。もしかしたら親よりも当人よりもわかっているかもしれない、ある面では。

 だから、生徒一人一人の進路希望の中身に深々と入り込んで口出しをする。時にはアドバイスの域を超えて、強引に新たな進路を提案しそちらに引っ張っていくことすらする。もちろん、生徒の納得を得ながらのことだけれど。となれば、面倒みないわけにいかないじゃないか。小論、面接、時には試験科目の勉強にさえ首を突っ込む。

 今日は公演開始前の午前中、専門学校進学の生徒の面接練習をおこなった。4大希望者の一人については、出願書類のチェックをしてみて、実績記入欄のあることや、資料添付が認められていることがわかった。なので急遽、子どもミュージカルの公演をビデオに収録した。これまでの彼女の活躍を一本のビデオの中にまとめてあげるつもりだ。そのビデオを見てもらえれば、それだけで合格!となるような決定的な作品を作ろうと思っている。

 またまた忙しくなる。でも、せめてそのくらいのことはしてあげないと、彼らが演劇部に注ぎ込んだ時間と努力に引き合いはしない!そういうことなのさ。 

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