ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

通してみたら!

2011-10-23 22:00:43 | 演劇
 部分稽古どうやら終わって、と言うか無理矢理終わりってことにして、今日、ようやく通すことができた。
 最初の通しは、久しぶりってこともあり、昼過ぎの眠気ってことも手伝って、まるで一時間置いたラーメンみたいにだらけて歯ごたえのないものになった。
 なんと!こんなにつまらいな芝居だったのか?書いた本人が飽きてうんざりするもの。これではならじ、このまま明日のリハーサルに突入はあり得ないと二度目に挑戦した。さすがに目が覚めたみたいで、一気に見応えのある通し稽古になった。
 一回目ではほとんど生かされていなかったこれまでの部分稽古が随所に生かされていて、ああ、時間掛けてよかったって感じた。まず声が大きくしっかりと発声されていて、とても力強いものになっていた。次にそれぞれが役の気持ちに成り切ろうと努力していることが感じられたこと。まっ、まだまだってところだけど。それとセリフに対する反応がずっとよくなって、シーンが生き生きとしてきたことだ。とかく自分のセリフだけで勝負していた役者たちが場面場面でどう感じるか、どう反応するかを演じられるようになってきた。複数の人物が舞台に上がっていても、対話している人だけが演技しているってことが多かった、それがようやくにしてセリフの無い者も全員でその場を作るっていう意識が徹底してきた。まだぎこちなくてわざとらしい所はあるけど、まずは大きな進歩だろう。
 そして、一番の改善点は、全員が常に船の揺れを表現しながら演じられたことだ。なんたって船だから。海の上だから。装置の船が揺れない分、役者たちの動きで船を揺らすしかないんだ。どでんと舞台に居座っている船を波間に浮かべるられるかどうか、役者の動きに掛かっている。それがどうやら全体通してやり通すことができた。県大会出発まで残り三日間、あまりに少ない。でも、課題を超えていく見通しはついたな。
 ところが、ここで大きな問題が発生!何と!時間オーバー!!それも1分30秒!!これ、かなりつらい。地区大会の時は、制限時間を1分以上も余して悠々セーフだったのに。台本書き換えてセリフ増やしたってこともあるけど、役者たちが必要な間をしっかりとって演じるようになったからなんだ。これは仕方ないことだな。でもきつい!!歌で20分以上カバーしているミュージカルだ、削れる範囲は極端に少ない。30分少々のセリフを2分以上も削らなくちゃなんない。多分舞台でやればもっと時間かかるはずだから。もう、無理!って言いたくなるのを我慢してずばずばと削るしかない。つらい!厳しい!!やるせない!!!でも、仕方ない。タイムオーバーで失格なんてことだけは絶対に避けなくちゃならない。ラストシーンをはしょって滑り込みセーフって荒技も今回ばかりは通用しない。最後15分は本当に緊密に仕上がっていて、セリフひとつ、動きひとつ、どれもこれも変更は無理!って仕組みなんだから。
 最終的には、ギャグの場面を割愛するしかないだろう。そんなことすると、芝居すかすかになっちゃうんだけ、仕方ない。削られるセリフたち、我慢してくれよ。セリフ少なくなる役者たち、勘弁な!

コメント
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