今年のイチゴの出来は、うん、去年手抜きしたからなぁ、極端に少ない。やたら実が着いた去年の反動もあるかもな。生り年は1年おきだもの。認めたくはないが、草に負けてる、ってとこもあるかも知れない。春先、きれいにしたんだが、、暖かくなってからの雑草の勢いに追いつけなかった。でも、着果数が少ない分、実の方は大振りで、よしよし、期待できそうだぞ。
ところがだ。昨日、衝撃的な事実に遭遇した!
ブルーベリー畑の除草を終えての帰り道、積み上げられた薪用材の上で、カラスがなにかついばんでいる。おい、何食ってんだ?ネズミでも捕まえたのか?赤い肉みたいな獲物を突っついて美味そうじゃないか。夢中のカラス、近寄っても逃げ去ることなく、食事に熱中。あれ、おい、それ、お前がつっついてんの、イチゴじゃねぇ?
ふざけんなぁ!まだ2日早いと思って、収穫せずにおいたもんだぞ。所有者に断りもなく、て、言うか、カラスがイチゴ食うか?大豆の双葉が好物だてのは知ってる。スイカに目がないてのも常識だ。だが、イチゴ食うカラス、そんなもん見たことも聞いたこともないぞ。たしかに、赤い、甘いことも間違いない。スイカと同じだ。でも、でも、酸っぱいだろ、酸味苦手なんじゃないのか?カラスって。夕暮れ、窓から覗いてみたら、なんと、イチゴ畑を行き来して、さかんにイチゴをつまみ出しているじゃないか。慌てて、飛び出し、近くでのんべんだらりと寝そべっていた猫をけしかけて、イチゴ泥棒を追い払った。まったくカラスへの敵対意識が見られない猫を叱り飛ばして、カラス番をきつく厳命した。
翌朝、さっそくイチゴ畑へ。ぐるりと巡回、カラス襲来の痕跡を探してみる。2つ3つ、もぎ取られているものの、食い尽された様子はない。が、油断は禁物だ。ねぐらにお持ち帰りして、新鮮で健康的な朝食を楽しんでいるのかもしれない。
よしっ、まだ、ちょっと白い部分はあるが、初摘みしよう。畑の中をうろつき回ること、5分弱、鵜の目、鷹の目、カラスの目、どうにか、カラスの鼻を、カラスに鼻があればだが、いや、あるだろ、それは、あかしてやったぞ。
さて、この艶やかで薫り高い初摘みイチゴ、どうやっていただこうか。まず、そのまま口に入れて春を楽しむ。次はイチゴミルクか?ジュースも悪かない。余ったらジャム、って、そんなにできる量かよ。ジュース、ジャムは次回収穫を心待ちするとしよう。それにしても、カラスめ、どうしたら、彼奴の襲撃からイチゴたちを守ることができるか。ネットで覆う。鳥追いのぴらぴらテープを張る。うーん、面倒なんだが、はて、さて、・・・・・