田んぼの株間除草機押しも待ってるしなぁ、なんとか、神さんがこっちにいる間にできないもんか?大豆の捕植。ようやく本葉が開いたばかりだけど、ええーぃ、やっちまえ。
まず鳥追いのキラキラテープを外す。来年もまた使いたいから、丁寧に1本ずつ巻き取っていく。別に高い品物じゃないが、使い捨てってのはねぇ、ちょっと。去年は支柱のイボ竹、ったってプラスチック製、に絡めとるように巻いたが、この方法、巻き取りも次の年の外し方もどっちも手間掛かったので、今年は、巻き取り専用棒を沢山準備し、そこにぐるぐる巻きにして処理、うん、これは上手く行った。失敗から学べたってことだ。
さて、捕植。ざっと見にはそれほど欠株は多くない、が、一列ずつ追ってみれば、ほれここも、またもや空いてる、あれあれ又だ、って具合。だいたい20メートルの畝1本に10か所平均ってところか。鳥に双葉を食われたものより、発芽しなかったものや、そもそも種が落ちなかったところが多い感じだ。うーん、種まきゴンベエの使い方は要工夫、これ一つの反省点だ。
全体の半分以上、10列に播いた黄大豆、僕が受け持ち、神さんは茶豆、黒豆、青大豆、それに紅大豆なんかの色物を担当することにした。黄大豆の方は、全体量は多いとは言え、比較的発芽も順調、捕植用もたっぷり播いておいたので、スムーズに作業は進んだ。穴を掘り、水をどぼっと入れ、掘りとった野菜用苗箱に入れてズルズルと引っ張りつつ、植えて行く。地面に這いつくばって、みっともない格好だが、中腰で作業するよりずっと楽だしはかが行く。見かけより実ってことさ。欠株少なくなかったが、どうやら捕植苗も足りてすべて植え付け完了。
それに引き換え、色物大豆の神さんの方は、かなりの悪戦苦闘だ。芽がてていない箇所がずらーっと続いている。こっちは鳥に食べられた痕も多く見られる。きっと鳥さんたちも色の付いた大豆の方が美味しんんだろう。そりゃそうだ、人間だって、枝豆で食うのは青や黒や紅のものだもの。
結局、あまりの欠株に2列を1列にまとめるとか、捕植苗の足りない品種は、止む無く穴あき状態でスルーとか、そうか、ここら辺が来年の課題だな。色物は捕植用をたくさん播く。鳥追いテープもさらに厳重にする。この二つ、よし、学んだぞ。
二人で作業、やっぱり速い。午前中で捕植はほぼ完成したので、畝間の中耕・除草、管理機でぐるっと回ってすべて終わらせられた。おおーっ、美しい!耕された畑に幾筋も大豆の芽生え。いいなぁ、やったぁ、働いたぁ!って満足感ひしひしだ。
さらに時間が余ったので隣のカボチャ、里芋周囲も管理機で回って除草。ぐんぐん伸びる蔓の下に藁や河原で刈って来た葦を敷き詰めたり、これまた、美しく、畑らしく整った。もっとも、こんな清々しい畑の姿もせいぜい1週間の命なんだけどね。これから梅雨、あっという間に雑草に覆われてしまうんだ。でも、ここで株回りをきれいにしておくと、収穫が圧倒的に違う。これも何度かやってきて学んだことだ。
去年学んだことは今年に生かし、今年学んだことは来年工夫する。こうやって新米野菜農家は一人前への道を一歩一歩歩んで行くってことなのさ。