正直、どうなるかと思ったよ。後半1/3が破綻しちまったのが、締め切り3日前!なのに、マラソンなんか走っちゃって、どうする気だ?うーん、締め切りを伸ばしてもらうか?それはどう考えても安易だろ。何としてでも書き上げなくっちゃ。
幸運は、マラソン大会とともにやってきた。その行き帰りの鈍行列車旅、なんと、暗礁を乗り切る鍵が見つかった。さらに、ストーリーを盛り上げる面白い仕組みも、しこたま、ってほどじゃないが、そこそこ浮かんで来た。問題はそのアイディアを台本に定着できるか?ってことだ。
それでなくとも、時間不足なのに、以前から頼まれてたことだからって、ごはんベーグルは焼く、ZUMBAのレッスンには出たい。残された時間を隅の隅まで使い切って、ともかく!仕上げた。37000字、ページにして70ページ。久しぶりの2時間ものだ。
なんとか最後までたどり着けた、ってだけで、読み直しも一切していない。誤字、脱字はそこらじゅうにあるだろう。構成の不自然もわかっているだけでも数か所はある。わかっちゃいるが、ともかく、締め切りだ。取りあえず必要最低限の部数だけ大急ぎで印刷し、なんとか初稽古に間に合わせた。
こちらで決めたキャスティングで読んでもらったが、ほぼ、役者にははまってるって感じ。これなら3か月弱の短期間でも最低レベル以上には仕上げられるだろう。まだまだ笑いのやりとりも理解していないし、シリアスなシーンなんか、役者の力量アップが必須、なんて課題も見えて来た。
読み返しをまるっきりしていない台本、そこら中穴だらけのぼろぼろだろな?ってかなり不安だった、が、いざ、読み通してみると、思いの外、いけるじゃないか!面白いぜ!いろんな仕掛けやアイディアが決まってる。これなら、本公演、秋田三種町公演、川西中学校芸術鑑賞、3回の公演にも耐えられるんじゃないかな。
とは言って、幾つかの齟齬は手直しが必要だし、役の性格もしっかり固定されていない。言葉使いも練り込まなくちゃいけない。さらに、もっともっと面白い工夫を積み込みたい。だから、今回の印刷は初回読み合わせ用!役者7、スタッフ分の20部のみ。これから1週間、じっくり時間を掛けて読み直し、決定版を仕上げたいと思っている。
そんなにぎりぎりまで手を入れて行くのは久しぶりのことだ。やっぱり、お馴染みさんだけに向けて作るのとはちょっと力の入り方が違うなぁ。なんて、そんなこっちゃうまくないんだけどね。