ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

小さい農家は気晴らし満載!

2018-04-17 08:28:34 | 農業

 農業で食っていこうなんて、大農家って大変だと思う。農産物の価格が安いとか、農機具、資材はどんどこ値上がりしてるとか、経営面での苦労も大きいが、同情するのはそんなこっちゃない。一つ一つの作業が、長く続くことだ。田んぼの耕耘だったら、何日も何日もトラクターで走り続けにゃならん。ブドウ農家だと、デラウェアのジベつけ。種をなくすために、ジベレリンって薬剤に、一房ずつ浸して行くんだぜ、考えられる?ダメ!気が遠なる。とっても堪えられない、まるまる2日も3日もそんなお手上げ作業続けるなんて。

 根気ないからなぁ、飽きっぽいからなぁ!一つ仕事に一心不乱、長時間同一作業、なんて苦手中の苦手、風呂場に現れるゲジゲジ虫といい勝負だ。勤務が数十年も続けられたのだって、農業教員って、広く浅く、あれもこれもって職務内容だったからだもの。ほら、授業は50分の1コマ単位だろ。しかも、普通教科と違って、畑作やったら、食品加工で、それが終われば農業機械とか、次々目先が変わるんだよ。これ、向いてたんだなぁ、今、改めてそう実感する。

 我が家の農業は、当たりきながら、小さい。自給農家だからね。田んぼから野菜畑、ブルーベリーの果樹園、ってほどのもんじゃないが、家畜以外はほぼなんでもありだ。て、ことは、作業の方もこまごまと多種類待ち構えてるってことさ。

 この先、1週間でやらにゃならん仕事、ざっと上げてみると、稲の種まきの準備だろ、大根、ニンジンの種まきだろ、畑の堆肥播きとトラクター耕耘だろ、実取りエンドウ用のトンネルネット張りだろ、すでに発芽したトンネル野菜の間引きや草取り、なんてのもある。面積はどれも小さいから、かかれば1時間もあれば終わるものがほとんどなんだが、もうまるで、有名ラーメン店の順番待ち状態で列をなしている。

 昨日も終わって数えてみたら、五つの作業やっていた。まず、1週間後に迫った稲種まきの準備として、プールの整地と枠作り。

 それが終われば、育苗土に入れるボカシの篩いかけと計量。

 おっと、小松菜、小蕪、ホウレンソウの間引きもして、トマト苗の周囲の草もむしって、まっ、こんなもんか、と見回せば、ブルーベリーの周囲は草が生き生き、そうか、今のうちに耕耘しておくか。

 どうだい、せわしいことじゃないか。面倒なことじゃないか!たった半日作業で、この種類。だが、これが合ってる。気短で飽きっぽい人間にはぴったりなんだ。一つの作業は長くて2時間、短いものは、10分程度、あっち跳び、こっちに動きして、気を紛らわせているってことなんだ。もちろん、その合間、合間に、移植したイチゴ苗の様子覗いてみたり、発芽したメロンの数数えて一喜一憂して気晴らし、本当、落ち着かねえよなぁ。

 でも、これが自給農家の仕事ぶりなんかも知れんよ。さっ、今日は、パイプトンネル立て直して、ネット張って、周囲に堆肥撒いて、耕して、実取りエンドウ種まきか。大根と人参も播きたいんたよなぁ。そうそう、育苗用土もハウスに運んで乾かしたい、それと・・・・。

 

 

コメント
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