素晴らしい演奏会だった!お客さんもいっぱい、卒団生も集まったし、保護者も舞台に立って、みんなで20年の記念コンサートを盛り上げた。子どもたちも直前までの元気のなさが嘘のように張り切って歌ってたし、せりふもばっちりだった。わずかな稽古でよくあそこまで覚えきったもんだと思う。舞台装置使っての稽古なんてわずかに2日、たったの数時間なんだから。子どもの力、凄いもんだ。でも、そこまでに積み上げたものが大きいんだがね。
助っ人菜の花座も十分に力を発揮した。民話風の装置は赤おにの物語に合って、大好評だった。壁もバリバリ壊れたし、パネルの上げ下げも効果的だった。衣装の方も、結果的に菜の花座衣装担当スタッフがすべて面倒見る形になって、これもさすがに劇団、本領発揮ってところだった。
一番の難題は舞台装置立て込み。休憩時の短時間で仕上げるにゃ、一度立て込み練習が必要、と時間をとってくれるよう、要望していたが、合唱の稽古が押して、これはきっぱり諦めた。そう、あくまで歌が主体だからね、当然だ。なぁに、何度も打ち合わせてして各自が動きをシミュレーションしておけば大丈夫。ぶっつけ本番、上等、任せておくれよ。5分以内で完了させるって目標は叶わなかったものの、それほどの時間超過もなく転換完了。すべては繰り返した打ち合わせ通り、ミスもなく作り上げられた。
唯一のハプニング!青おにがぶん投げた扉が舞台前のバウンダリーマイクを直撃!落ちたっ!衝撃に極めて弱いコンデンサー型マイク、やっちまったか?その不安もよぎったが、それを横目で見た指揮者が動揺したらいかん、音の拾いが偏ったら大変だ、と最後部の立ち見からすぐに駆け付け、いや、忍び寄って、マイクをそっと元に戻した。音も変わらず拾っているよで、安堵。まさか、客席で見ていることがこんな形で役に立つなんて思いもよらぬ事態だった。でも、そのくらい元気よく動いていたから、子どもたちはまっく気付かずに元気よく続けて歌い切った。
こうやって裏方としても役に立つ、これが劇団なんだ。そこのとこ知ってもらえたんじゃないかなぁ。歌や踊り発表会、ぜひぜひお声かけを。いつだって、とはいかないが、空いてる限りお手伝いしますからね。もちろん、公演のオファーも待ってますよ。