さぁ、いよいよJリーグ開幕だ。年々サッカーの深みにはまりつつあるなぁ。どこのチームを応援するってわけじゃないが、強いチームはもっともっと強くなって欲しいし、下位を争うクラブもガンバレって声援したくなる。リーグ全体のレベルが上がって、Jもヨーロッパの強豪リーグに並ぶようになるといいよなぁ、なんて、なんで俺が願いをいただかなくちゃならんのか?
一つは、若い選手たちがどんどん海外に出て身一つで道を切り開いてるって事実、この逞しさ、ほんとすげえよなぁ、感心して涙がぽろりだ。最近じゃ、憧れのヨーロッパばかりか、アジアや中近東にもどんどん出て行っていて、新しい世界感を生み出しつつある。これ、ある意味、日本における歴史的出来事なのかもしれないなぁ。日本人にとって外国の意味が変わる、って。
Jリーグで活躍する外国の選手もどんどん増えてる。ゴールキーパーなんて韓国人の独占市場って感じで、ああ、ここで君たち日韓の若者が一所に戦ってくれてれば、嫌韓ヘイトなんかに負けるこたぁないよ、嫌韓煽って政権維持するへぼな政治家なんてぶっ飛ばせ、って思いを込めつつ応援している。昨年のアジアチャンピオンリーグ準決勝、鹿島アントラーズのキーパー、クォン・スンテ、対戦する韓国チームサポーターの猛烈なブーイングをものともせず、味方を鼓舞し続けスーパーセーブを連発した姿なんぞ、今思い返しても涙があふれる。国籍なんて超越したところに感動がある。サッカーには、そんな偏狭なナショナリズムを越えていく力がある。あっ、もちろん、反対の圧力も小さくはないんだが。
さて、その開幕戦、まさに外国人選手の揃い組だ。しかも超大物、世界でトップを走って来た三人、ビジャ、イニエスタ、ポドルスキ―が一つチームでプレーする。たった一試合、他に先駆けて前日金曜日に行われる、いわば、今年の顔見世初興行だ。ヴィッセル神戸が選ばれて当然だ。今年の一番の目玉だものな。対するはセッレッソ大阪、こちらは逆にFW杉本、MF山口と日本代表クラスが二人も抜けた。レベルの差、劣勢は隠しようもない。でも、セレッソのホーム、ってところが憎い。チーム力で劣るところは、圧倒的な応援でカバーさせようってことだろう。
これは見なくっちゃよ、テレビ中継。どこでやるのかな?NHKBSか、民放地デジか、あるいは民放BS?ない?見逃してるのか。番組表を再度隅から隅まで見る。やはりない。なんかの間違いだろ、今年一番、しかも話題盛りだくさんの開幕戦、中継がないなんてあり得ない。テレビをつけて、録画機に接続し番組一覧を探す、が、やはりない。もしかして、一週間後か?なんてありっこない想像にまで至ったが、当然、今日、それも夜7時半のキックオフだ。
そうか、わかった!DAZNの陰謀だ。スポーツ専用ネット配信サービスDAZNの独占中継なんだ。ついに魔手を伸ばしてきたか。札びら切ってJリーグの独占配信契約結んだからな。これは悔しいが仕方ない。DAZNが提供した契約金で、人気スター選手を数多く呼べてるわけでもあるから、まぁ、彼らとしちゃ、開幕戦くらい、独り占めさせてよ、ってでしゃばるのは当然だ。
と、なると、選択肢は二つ。やせ我慢してスルーするか、堪えてDAZNの一か月無料視聴を申し込むか。数時間、あれこれ悩んだ末に、そうさ、無料期間だけ見て、途中解約すりゃいいんだ、気楽に利用させてもらおうじゃないか。無料視聴を、別のメールアカウント使って何度でもどうぞ、ってあけっぴろげで自信満々の姿勢にも後押しされた。
氏名、メルアド、パスワード打ち込んで、簡単に手続き完了。
さて、ジントニック片手に開幕戦楽しむか。と、思ったら、ちょくちょく画面か途切れる。ありゃありゃ、こりゃ、グーグルクロムのせいね。ブラウザをエッジに切り替えてぇ、ほれ解決。じっくりたっぷり、熱戦を楽しんだ。
試合の方は、圧倒的にボール保持して攻めるヴィッセルを、格下?の選手たちが必死に抑え込み、最後はコーナーキックからの一発を決めてセレッソが快勝。ラスト20分など、名手たちは攻めあぐね、セレッソの選手の方が惜しい機会をたくさん作っていた。Jリーガーの意地を見せたって点で、これはこれで、見ごたえのある試合だったなぁ。
なんて、試合結果なんて大したことじゃない。必要に迫られて、また一つ、新しい技術にもぐり込めたってことの方が一大事なのさ。これは、時代に対応してるってことなのか?それとも流されてるってことなのか?
あっ、そうか、ネット配信利用したくらいで、騒ぐほどのことじゃないか。