この冬、三度も作ったからねぇ、キムチ。12月から途切れることなく食卓を支え続けてくれた。ありがとう!
キムチがあるってえと、ついついそっちに手が伸びちまう。お陰で、赤かぶの甘酢漬けも山形青菜漬けも、容器の中でじっと出番をうかがうばかり。スタメン外れてベンチで待機って状態だ。甘酢漬けは酸が効いてるから、腐敗やカビの心配はないが、青菜漬けの方は・・・・怖い!蓋、開けられない。でも、あと1回でキムチも品切れ売り尽くしになるから、あと数日、なんとか青菜の抗菌作用で頑張ってくれ。
白菜のキムチは、残すは1株、って言っても、結球白菜の1/8、取り出せば、1日でペロリだ。大切にしなくっちゃなんねえぜ。でもな、つけ汁がたっぷりあるわけだよ。挟み込んた大根、人参、リンゴ、セリなんかも底に残ってるから、こいつを捨てるなんて、とんでない罰当たりだ。そうさ、この濃厚にして栄養豊かな最後の贈り物は、キムチ鍋にしていただこうじゃないか。
一人用の小振りな鍋に、つけ汁をカップ1杯、そこに中華スープの素を茶さじ1。まずは白菜の硬い部分だけ入れて火にかける。白菜が柔らかくなったら、白菜の葉、ネギ、豚肉、豆腐を入れて、一煮立て。簡単なもんだぜ。
たっぷりの野菜に動物性たんぱく質の豚肉、そして植物性たんぱく質のホープ豆腐、そこにアミノ酸、ミネラルたっぷりのキムチつけ汁だ、こりゃもう一品で十分。一人暮らしの食卓は、できるだけ手間暇かけない、これがコツだぜ。作ってもせいぜい2品、できれば1品で済ませたい。ただ、栄養的に偏っちまうのは絶対不可!なんで鍋とか煮物がいいねぇ。なんでもかんでもぶち込めるからね。あと、ごはんと一品の寂しさを紛らわせるためには、漬物か佃煮なんかの常備菜を横に控えさせればいい。ほらね、太刀持ち、露払い従えた横綱の土俵入りだぜ。
なんか、ジイサンぼっちキッキング、なんてレシピ本書いてもいいんじゃないかい。あっ、出版したいとこ、早い者勝ちだからね。