ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

除草機押し4回目終われば畔の草刈りだっ!

2021-06-26 14:47:58 | 米つくり

 イネの生育順調!これまで週1で除草続けているので、田んぼもすっきり!でも、ホタルイがちらほら、ここで安心しちまうと、気づいたときにゃお手上げ、去年の二の舞になる。4回目、予定通り中6日で入ろう。

 ここまでお天道様の御機嫌麗しく、暖かいし、いや暑いくらいだし、晴れ間が続いてる。除草機で痛んだ根っこの回復も速そうだ。畔から見てもグイグイと逞しさを増しているのがわかる。この調子で、雑草に打ち勝つイネになって欲しいもんだぜ。もちろん、きれいな畝間も出穂まで保ちたい。

 除草機利用の難点は、株間の草が取れないことだ。以前は手植えで尺角に植えていたから、縦横交互に除草機を押せた。ても、田植え機だと縦は揃っていても横はまったくのランダム、ここには除草機も入り込めない。コナギなんかの背丈の低い草は、除草機がかき混ぜる土で覆われて生育を抑えることができる。が、オモダカとかホタルイはツンツン顔出し、クイっと伸びあがって来るので厄介だ。イネの陰に隠れて気づかれぬうちに大きくなる。この密かに育った隠れ雑草は手で抜くしかない。

 除草機を押すだけなら大した労力じゃないが、ちょこちょことこのオモダカ、ホタルイを抜き取りながらの前進、これ腰にも太ももにも来る辛い作業だ。もういいよ、見てみぬふり!っと通過したくもなる。しかも、抜いた雑草は根元でちぎってから田んぼに捨てなきゃならない。そのまま放置すると、浮いたまま根を出して復活する生命力の持ち主なんでね。

 それでも、午前中1枚、午後も雷鳴り渡る中、押し切って、無事4度目を終了できた。よしよし、じゃ、ビールな。

 除草を終えた翌日は、畔の草刈りだ。この逆はない。いや、決まりがあるわけじゃないが、作業の段取りはそうだ。草刈りすればどうししても刈った草の一部は田に落ちる。それから除草機を押せばこの草が機械に絡まって邪魔をする。だから、除草機押したらすぐに草刈り、なんだな。落ちた草は次の除草機作業までには腐るか沈むからね。

 除草機押しに比べれば、草刈り機なんて楽なもんだぜ。ただちょっとした注意力と根気はひつようだけど。石をはねないように、畔波シートを切らないよう、焦ってとら刈りにならぬよう。

 1枚終わり、コシヒカリの1枚、これが問題なんだ。隣りのブドウ園が熊、イノシシ除けの電柵を張り巡らしたからなんだ。高圧電流が流れる電線のすぐ横で草刈り機を動かして行く、これかなりきついぞ。触れば、ビビッ!うっかり回転刃が引っかかられば、あっという間に切断!田んぼとの合間40センチくらいしかない。そこを高速回転の刈刃を動かしつつ刈って行くんだ。

 いやぁ、びくびくものだぜ。こんな狭いところに張り巡らさなくても、とも思うが、去年、熊に手ひどくやられたとのことで、何としてもブドウを守りたいって気持ちもよくわかる。せめて文句言わずに草刈りしてあげなくっちゃ。

 まだか?あと何メートル?ほ、ほら、刃が土噛んで跳ねた!これが怖いんだぜ。体も緊張でこわばって来る。半歩、足踏み違えてもアウトだから。取っ手を握る手に力が入る。どんな事態にも回転刃だけはコントロールする。そう強く思えば思うほど、動きはぎこちなくなる。吹き出す汗は、暑さ以上に冷や汗だ。

 70メートルほどの難所、なんとか抜けられたぜぇ。もう、もうダメっ!昼までまだ時間はあるが、これで終了だ。

 この先、あと3回は草刈らなきゃならない。ふう、そのたんび、この綱渡りの緊張感を味わうってことだ。やれやれ、熊の奴め!

 

 

 

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