ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

土手墜落!自信失墜!!

2023-07-10 09:25:57 | 暮らし
えっ、1日仕事?
ウソだぁい、地域のボランティアでまるまる1日なんて、ありっこないさ。
それも、藪刈りって、朝から夕まで草刈り機ぶん回せって言うの?あり得ないぞ、そんな過重労働!
同じ堰の水を利用する百姓は全員集合だろ。かなりの人数いるはすだ、そんだけ人手ありゃまっ、1時間、長くて2時間か?
って、新しく管理権を手に入れた堰に行ってみた。
この堰、将来の水不足と水害対策を見越して、自ら手を上げて自分たちのものしたもの、欲しいんなら、周辺の管理くらいしろよ、って県、町から突っぱねられて、この日の作業。
忙しい時期なのに、ちゃんと男たち集まる、てのが凄いことだぜ。
で、なにぃぃぃ!堰の土手とその排水路沿いに繁った木をすべて切り払う!!だってぇぇぇぇ!あの遠くにそそり立つ栗の木も?樹高軽く10mはあるぜ。
他にも蔓性の植物に絡みつかれたモンスターたちがあっとにもこっちにも林立してる。
こりゃかかるわ、楽に1日。
甘く見てたから草刈り機しか持って来なかったのに、これ並みの草刈りじゃないぜ。背丈の高さの葦原、葛の蔓に覆われた藪、イバラの密林、ところどころ灌木!草刈り機の刃をめぐらすだけじゃとても刈り切れない。バットのスイングよろしく、腰を一気に回転させその勢いでなぎ倒す。しかも、草のように株元ぎりで刈れないから、30cmほどの切り残しがそこら中に残っていて、その突き出た葦をかき分けながらでめっちゃ足場悪い。
草刈機の燃料3回入れ直したところですでに疲労困憊!やれやれ、土手の法面刈れってぇ?無理だってぇ、足踏ん張れないってぇ、とぼやいた瞬間、地面が消えた!?
うわっ、直角に切れ落ちてるじゃん、これ法面って言わねえぞ。崖って言うんだ、世の中じゃ。
草刈機を右手に保持したまんま、左手で庇い手?なんてできる高さじゃねぇっての。
不自然に手を広げた状態で左肩を強打!
ヤバッ、肩脱臼したかも?鎖骨折れたみたい?立てるか?腕が動かせるか?助けを呼ぶか?こんな山奥まで救急車来るか?
そろそろト腕を上げる、うっ、痛いっ、が上がった。肩を回す、違和感はあるが、回る。って、ことは打撲で済んだってことか。
ついてるっちゃついてる、怪我に強いっちゃ強い。が、アホと言われりゃその通り。
このドジ、知られたくないから、我慢忍耐で草刈り続行。痛みと墜落のショックで疲労感は一気に身体全体に広がった。足元よろめき、け躓いてばかり、おっと、危ねえ!こんなへろへろ初めての経験だぜ。
午前中で草刈りは粗方片付いて、いよいよ、大物の樹木伐採!
昼食から戻って来たみんな、チェーンソーを持って来てる。
最高級機スチール、その名にかけてもスパンスパン切ってやるぞ。と、意気込んだが、立木伐採なんて経験は数えるほどなんだ。すぐにバーを切り掛けの木に食い付かれて、助けてくれぇぇぇ!この不様な失態がなんと3回も。
あぁあ、きっと、宝の持ち腐れだ、ひ弱なインテリちゃんにゃ無理なんだって、なんて蔑んでるに違いなく、ますます滅入る、が、経験不足はいかんともしがたく、足場が比較的良くて、切り易い細身の木を切り倒す方に逃避した。
敵わねえよ、だって、こんな大木倒す人いるんだぜ。

さらには、ユンボまで登場の大活躍!
定年過ぎても重機のオペレーターとして重宝されている人。しかも、マイユンボ!
倒した木の枝を払ってたらごしゃかれた=怒られた。そのまんまワイヤーで吊って伐木置き場に積み上げるんだと。

いやぁ、凄い!10台近くのチェ―ソーにユンボ。機械化部隊の投入で、難事業は着実に進行、木一本ない土手になった。

が、後半はただただ見守る、って言うより見物するばかり。
午後5時を回ってやっと解散の指令が届いた。
本当にまるまる1日仕事だった。崖からは落ちる、体はへろへろ、チェーンソー扱いは下手くそ証明、自信失墜の1日だった。
うっぅぅぅ、肩、痛み増してきたぞ!


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする