朝3時出発!それ朝って言わないし。
真夜中だろ、寝るべきか?起きているべきか?
悩む。
寝るったって、10時まえにゃ無理だろ。かと言って、いつも通り12時過ぎに寝たんじゃ、正味睡眠3時間?って、考えただけで頭ぴりぴり体火照って眠れぇぇぇん!
寝酒の勢いで、って、パトカーに夜中の不審車でチェック受けたら、酒気帯びだぜ、どうする?
なんてうとうと転々、スマホ開けてみたり、難しい本持ち出してみたり、うーん、なんとかこの試練を乗り越えなくっちゃ、阿佐ヶ谷へ。
真っ暗闇を車走らせ検問にもかからず、って、真夜中にパトカー走らせてるわけないか!集合時間内に到着、ワゴン車に乗り換えちまえば、あとはお任せベテラン運転手さん、タクシー会社の重役だし。
真夜中発の成果あって、目的時間内に阿佐ヶ谷近辺に到着。駐車場探しがとんでもく難題だったが、車2台しか止められないしかもそのうち1台は軽用、なんて超狭いスペースに無理やり押し込んで、
目指すは阿佐ヶ谷アートスペースぷっと!
わっ、喫茶店じゃん!この奥にホールがあるのか?
椅子やら机やらソファやらぎっちり詰め込んだ玄関スペース、あっ、やっぱり劇場だって納得できるのは、道路に面したショーウィンドー、おおっ、菜の花座のチラシ、いい位置キープしてるぜ。
いかにもかつての演劇人、人生の大部分を芝居に賭けて、とごまでもその夢から足を洗えずに劇場経営!?ってオーナーさんに案内されて、劇場空間へ。
中は、・・狭い、まっ、そんなむもんだよ、小劇場って。
舞台は間口はまずまずだが、奥行きが狭い。でも、大黒の裏が通れるし、袖は狭いながらも道具が置けるから、大丈夫、行ける、行ける。客席のひな壇は2段、3列に並べられた椅子は30数脚。えっ、50席可能じゃないの?って不安に思う同行の団員達、心配するな!椅子席前のスペースに木製の長椅子、ったって、ただの黒く塗った箱だけどな、を並べて最前列を作るのさ。
オーナーさん付きっ切りで設備なんかを説明してくれるが、あちらの当たり前が、こっちの疑問で、すっきり完璧了解!ってわけにゃいかなかった。
ただ、照明は古いながらも機材は揃ってるし、音響、照明の調整室は、屋根裏の物置の片隅って感じで、
驚き通り越して斬新?だったが、まっ、公演前日、まるまる仕込みに取ってあるから、なんとかなるだろ。照明は、置農演劇部出身で舞台照明の経験があるS君だしな頼んだぜ。
問題はトイレだな。
あることは、ある、汚くなんてない。が、たったの一つ!途中休憩でトイレに長蛇の列、行列のできるトイレ状態間違いなし、10分間ですべの人の御用を達せられるかどうか?
楽屋が2階ってのも意表をついたね。
でもスペースは十分、欠けたまんま置かれてる鏡がいかにもの場末感を醸していて、いいなぁ!田舎町のストリップ小屋?行ったことないけど。
役者たちのトイレは、オーナーさんご夫婦用のもの、そう、ホールの2階を居室にしてるんだ、いつでもノック一つで部屋を横切り、使用していいって、このふっきれ方は、もはや劇場の怪人の域だぜ。
あっち見て、こっち確認して、ってほど広かないが、たら、この日の利用団体がぞろぞろとご登場。若手のお笑いグループだってことだけど、我々同様、ちいさな劇団のようだ。都会の隅っこで芝居に情熱を掛けてる彼ら、なんか親近感を感じて若干の情報交流。
さっ、1時間ちょいの下見、終了だ。後はもう、芝居をしっかり仕上げることと、前日の仕込みに全集中だな。
よしっ、チラシ配りに行くぞぉぉぉ!