稲刈り、ぜぇーんぶ終わった。後は晴れ間を見計らって架け替えするだけ。いや、一つの田んぼで3時間もかかるんだ、楽な仕事じゃないぜ。でも、慌てることもない、乾き具合を見つつ、時間が空いた時にすればいい。9月中にここまでやっちまえば、どうのんびり構えたって、サボったって、10月半ばには脱穀もすべて終わらせて、田んぼ仕舞いができるだろう。
よっしゃ、畑が呼んでるぜぇ!間引き、草取り、中耕除草、待ってろよ菜っ葉ども、ニンニク、ラッキョウ。おっと待った!やることが残ってた。稲刈り機、洗って整備して小屋にしまわにゃならんのだった。
ハウス横、井戸水が使える場所に移動して、洗浄開始。いやいや、その前に今回何度も不調を繰り返したイネ株のかき上げ部分をきれいにしなくっちゃ。中古で購入して20年以上、一度も取り外したことのなかったカバーを外し、左右の回転チェーン周りをきれいにするんだ。
ボルトを無くさぬよう気を付けながら、カバーを外す。うへぇー!泥が油で固められてこびりついてるぜ!回転軸の周囲には草だか藁だかがグルグルと巻き付いている。これじゃあな、ちょっとイネが多くなれば止まっちまうわ。
マイナスドライバーを差し込こんで隙間と言う隙間のべたべたごみを掻き出す。部品の一部だと思ったのも、油の塊だったりして、ひぇーっ!どうにかこそぎ落して、こんな様子。
高圧洗浄機で一気に洗い落としたら、念のために試運転。いい、いい。軽やかに回るじゃないか。こうでなくっちゃいけないのよ。毎年、使い終わったらこうやってきれいに土と油と藁くずを取り去って、油をひく。よしよし、見違えるような美しさ?じゃねえか。
カバーをはめて、間違いのないようにボルトを締めて行く。あらら、部品一つ、なくなってんじゃないか。そうか、先日の稲刈りでこのかき上げ部が動かなくなって、カバー外した時、田んぼに落としたんだな。まいったなぁ!うる覚えながら、その辺り探し回るも見つからず、当然だわな。わかった、代用品で間に合わせよう。ウレタンシートとビニールテープで何とかしのいで、ボルトもすべてぎぎっとねじ込んだ。
頼むぜ、あと5年?いや10年、お世話になりたいからさ。頑張ってくれよ。その代わり、心を入れ替えて手入れもしっかりするからね。目に付きにくい奥の奥まで清掃して、最後小屋に運んでから燃料の切れるまでエンジンを回し続けた。古いガソリン入れたままにすると、次年度エンジンが掛かり難いって、機械屋さんからしつこく言われたんだ。
よしっ、これで稲刈りは完了、ってことだぜ。こういう丁寧な後始末を心がけていたら、しょっちゅう機械壊して無駄な費用かけずに済んだことだろうな。農ある人生も晩年に至って、やっと人並みになってきたぜ。
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