『東北学生音楽祭』も今年で9年目になった。映画『スイングガール』を記念して毎年行われているこの音楽祭も、さすがに9年目ともなると、映画の記憶も薄れ内容もややマンネリ化して集客もままならなくなってきているようだ。
置農演劇部は例年このイベントを裏方で支えている。今年も受付とピンスポットと舞台転換スタッフを担当した。数年前まではプラザから出る舞台監督も全体をしっかり把握し、さらに演劇部顧問が先頭に立って各ステージの準備を行ってきた。しかし、最近は部員たちにほぼ任せきるようにしている。毎年の行事なので2年生はすでに経験していることと、演劇部の質が上がってきたことによる。
今年も、受付の責任者に副部長、舞台スタッフの責任者には先々舞台監督をする可能性のある生徒とトラックの積み込み等で中心になる男子生徒の二人を舞台上下の責任者に指定した。この二人がそれぞれの団体の椅子と譜面代の配置をしっかりと頭に刻み込み、スタッフの部員たちを指揮してステージ上を転換する。
途中慣れないが故に持ち場を離れたり打ち合わせを忘れたりという失敗はあったが、ほとんどミスもなく、見苦しい動きも見られずスムーズに演奏会を仕切ることができた。舞台監督の館長さんはイベントの全体統括が忙しく舞台については演劇部員の方が熟知しているという形で、会館のスタッフとしっかり打ち合わせながら見事に進行することができた。仲間がリーダーということもあって他のメンバーも注意して指示を聞きそれぞれが自分の任務と全体を頭に入れて動けた。
やはり生徒を信頼し多少のミスには目をつぶりつつ任せて行くということが大切なのだと、当たり前のことを改めて実感することができた。自分たちがするしかないとわかれば、生徒たちはその能力を傾注して任務に取り組むということだ。ただ、誤解していけないのは、放任するということとは違うということだ。常に近くに寄り添い、全員の動きをチェックすることが顧問の役割だ。小さなミスが大きな失敗につながらぬよう指摘して上げることや、時には立場について厳しく注意することも必要になる。
今回も朝の8時20分の集合・ミーティングから、6時の片づけまで10時間近く、立ったままでの仕事遂行を厳命した。次々に舞台袖に来て待機する出演者にだらしない格好を見せて意欲をそぐことのないようにということ、きりっとした態度で舞台を仕切る姿で演奏者を応援しようという意図からだが、他にもこの程度の立ち仕事を苦にしない精神力と体力を将来のために身に付けてほしいとの願いもある。置農演劇部員の場合ほとんどが将来製造業で働くことになる。その現場はこの程度の立ち仕事は当然のことだからだ。
昼食の休憩25分間だけ座るという辛い1日だったが、部員全員きつさを乗り越えて仕事しつづけた。以前は見つからぬ所で休んでいたりだらだらと椅子に寄りかかったりという部員も見られたのだが、ここでも、部員の意識の高まりが確実に感じられた。ただ、舞台の途中休憩15分は僕の位置から遠い上手で全員座っていたけど、まっ、そこは見て見ぬふりをした。もちろん、顧問の僕もKも100%立ち放しだった、当たり前だけど。
こうやって生徒たちは自分自身を鍛えながら、仕事や適切な動き、振る舞い、礼儀、言葉使いを覚えていく。裏方仕事はこの点とても役に立つ職務だと思う。人目につかない部分で、出演者のために行動する。先を見通す力、全体を思い描く想像力、出演者や観客への気配り、舞台スタッフとの適切なコミュニケーション、どれをとっても高校生が普段身に付けにくい力だ。だから、置農演劇部は裏方仕事を嫌がらない。話しがくれば、ためらうことなくお引き受けする。町の夏祭りもこの音楽祭も。今や置農演劇部なくして町のイベントは成り立たないとまで言っていただけるようになった。そのような評価やお褒めの言葉、感謝の言葉が、さらに生徒たちの気持ちを引き締め町や人々に役立つことの気持ちよさを得ていくことにつながっている。
さて、今年取り組んだ新しい約束事。それは学校指定ジャージの上下でスタッフ仕事を行うということだ。昨年までは黒衣装でよいとしてきた。しかし、これだと黒とは言いながら結構目立つジャンバーやシャツを着てくる者が少なくなかった。高校生のお洒落だ。どんなところでも人と違った格好で目立ちたい、なかなか根強い高校生の志向だ。でも、これでは一切目立つことなく黒子に徹するという黒衣装の意図に反する。裏に徹する時は徹底する。低次元の個性表現など超えたところで骨太の個性を身に付けよう、これが今年のチームの目標でもある。外から見れば多分どうでもいいことのように思われるかもしれない。でも、こういう小さな積み重ねが、定期公演や大会に向けた稽古の中で効いてくる。高校生にとって、集中する!熱中する!ということは、決して当たり前のことではないからだ。常に意識が携帯やお洒落に引きずられる今の高校生、せめて部活動の時間だけでも、その意識を舞台、演劇という一つのことに向ける経験をさせたい。そのために、傍目にはくだらぬことにも気配りしていかねばならないものなのだ、高校の部活動というものは。
置農演劇部は例年このイベントを裏方で支えている。今年も受付とピンスポットと舞台転換スタッフを担当した。数年前まではプラザから出る舞台監督も全体をしっかり把握し、さらに演劇部顧問が先頭に立って各ステージの準備を行ってきた。しかし、最近は部員たちにほぼ任せきるようにしている。毎年の行事なので2年生はすでに経験していることと、演劇部の質が上がってきたことによる。
今年も、受付の責任者に副部長、舞台スタッフの責任者には先々舞台監督をする可能性のある生徒とトラックの積み込み等で中心になる男子生徒の二人を舞台上下の責任者に指定した。この二人がそれぞれの団体の椅子と譜面代の配置をしっかりと頭に刻み込み、スタッフの部員たちを指揮してステージ上を転換する。
途中慣れないが故に持ち場を離れたり打ち合わせを忘れたりという失敗はあったが、ほとんどミスもなく、見苦しい動きも見られずスムーズに演奏会を仕切ることができた。舞台監督の館長さんはイベントの全体統括が忙しく舞台については演劇部員の方が熟知しているという形で、会館のスタッフとしっかり打ち合わせながら見事に進行することができた。仲間がリーダーということもあって他のメンバーも注意して指示を聞きそれぞれが自分の任務と全体を頭に入れて動けた。
やはり生徒を信頼し多少のミスには目をつぶりつつ任せて行くということが大切なのだと、当たり前のことを改めて実感することができた。自分たちがするしかないとわかれば、生徒たちはその能力を傾注して任務に取り組むということだ。ただ、誤解していけないのは、放任するということとは違うということだ。常に近くに寄り添い、全員の動きをチェックすることが顧問の役割だ。小さなミスが大きな失敗につながらぬよう指摘して上げることや、時には立場について厳しく注意することも必要になる。
今回も朝の8時20分の集合・ミーティングから、6時の片づけまで10時間近く、立ったままでの仕事遂行を厳命した。次々に舞台袖に来て待機する出演者にだらしない格好を見せて意欲をそぐことのないようにということ、きりっとした態度で舞台を仕切る姿で演奏者を応援しようという意図からだが、他にもこの程度の立ち仕事を苦にしない精神力と体力を将来のために身に付けてほしいとの願いもある。置農演劇部員の場合ほとんどが将来製造業で働くことになる。その現場はこの程度の立ち仕事は当然のことだからだ。
昼食の休憩25分間だけ座るという辛い1日だったが、部員全員きつさを乗り越えて仕事しつづけた。以前は見つからぬ所で休んでいたりだらだらと椅子に寄りかかったりという部員も見られたのだが、ここでも、部員の意識の高まりが確実に感じられた。ただ、舞台の途中休憩15分は僕の位置から遠い上手で全員座っていたけど、まっ、そこは見て見ぬふりをした。もちろん、顧問の僕もKも100%立ち放しだった、当たり前だけど。
こうやって生徒たちは自分自身を鍛えながら、仕事や適切な動き、振る舞い、礼儀、言葉使いを覚えていく。裏方仕事はこの点とても役に立つ職務だと思う。人目につかない部分で、出演者のために行動する。先を見通す力、全体を思い描く想像力、出演者や観客への気配り、舞台スタッフとの適切なコミュニケーション、どれをとっても高校生が普段身に付けにくい力だ。だから、置農演劇部は裏方仕事を嫌がらない。話しがくれば、ためらうことなくお引き受けする。町の夏祭りもこの音楽祭も。今や置農演劇部なくして町のイベントは成り立たないとまで言っていただけるようになった。そのような評価やお褒めの言葉、感謝の言葉が、さらに生徒たちの気持ちを引き締め町や人々に役立つことの気持ちよさを得ていくことにつながっている。
さて、今年取り組んだ新しい約束事。それは学校指定ジャージの上下でスタッフ仕事を行うということだ。昨年までは黒衣装でよいとしてきた。しかし、これだと黒とは言いながら結構目立つジャンバーやシャツを着てくる者が少なくなかった。高校生のお洒落だ。どんなところでも人と違った格好で目立ちたい、なかなか根強い高校生の志向だ。でも、これでは一切目立つことなく黒子に徹するという黒衣装の意図に反する。裏に徹する時は徹底する。低次元の個性表現など超えたところで骨太の個性を身に付けよう、これが今年のチームの目標でもある。外から見れば多分どうでもいいことのように思われるかもしれない。でも、こういう小さな積み重ねが、定期公演や大会に向けた稽古の中で効いてくる。高校生にとって、集中する!熱中する!ということは、決して当たり前のことではないからだ。常に意識が携帯やお洒落に引きずられる今の高校生、せめて部活動の時間だけでも、その意識を舞台、演劇という一つのことに向ける経験をさせたい。そのために、傍目にはくだらぬことにも気配りしていかねばならないものなのだ、高校の部活動というものは。
毎年我々が楽しく演奏させていただいている裏で準備、進行等多大なご協力をいただいていることメンバー全員感謝しております。メンバーを代表してお礼申し上げます。
フィナーレのあとステージ脇に待機していた生徒さんたちのうち数名にはお礼を言うことができたのですが、皆さんに感謝の気持ちをお伝えいただければ幸いです。
来年も皆様にお会い出来ることを楽しみにしております。
乱文失礼致しました。
わざわざ御礼、ありがとうございます。
部員達に伝えます。
昨日は部員達も結構楽しませていただきました。
一緒に記念撮影に納まっていた者も何人もいたようです。
皆様の演奏もノリノリで聴いておりました。
ただ、せっかくのボルツの素晴らしい演奏を聴いていない部員が多かったのが残念です。
音楽も演劇も同じ、素晴らしいものを素晴らしいと感じるにはそれ相応の経験を積んでいることが必要のようです。部員達にはアンサンブルについてもメロディについてもジャズについても未知の部分が多すぎて心が向かわなかったようです。
新しいものを受け止める新鮮な感性をもっもっと身に付けさせねばと感じました。
お疲れ様でした。
服装の乱れについてはとても悲しくおもいます。
大会中の時も今回のこともそうですし、よく言葉にする「服装の乱れは心の乱れ」ともいいますし(私も当時はやや乱れてましたが・・・反省しました)
やはり置農ジャージには誇りを持ってほしいです。他校から見て「あっ、置農だ。」「東北・全国レベル」「しっかりしてるね」って言われるし思われるでしょう。ジャージは、演劇部だけではなく置農生全体の評価にもつながるので置農の代表だ!という気持ちでいてほしいです。
黒服も同じですね。私は、仕事の際もちろん黒服でやってますがさすがにちゃらちゃらしてないです(笑)柄のある服はなるべく抑えて支給されたスタッフTシャツなどを着てます。
黒子はなるべく真っ黒に近い衣装じゃないと暗転での転換とか目立ちますからね。
長々とすみません。でもある意味このコメントは学生時代の心の乱れてたあのころの自分に言い聞かせて書いてます。今の学生も私くらいの年代になって、あの頃の自分はこうだったな・・・って思ってほしいです。
あぁ、自分はほんとに学生時代に戻りたい。後輩たちの活躍がうらやましい。
ん~服装ですかぁ…
私がいた時も結構注意されました( ̄д ̄;)
見た目はとても大事ですよね。第一印象ってやつですかね。
キャストが着る衣装は決められた通りに着なければなりませんが、スタッフは作業をするのでラフな格好というイメージがあるのだと思います。しかし、安全性に欠けていれば、それはただの私服なのではと思っています。黒服を着る理由も理解していただきたいです。
後輩のみんなには、何故ダメなのかという理由を知ってもらい、新たな後輩に注意できる人になってもらいたいです。そのためにはまず、自分の格好を見ていただきたい。オシャレは舞台では通用しません。
また、立つ事を維持する事はとても大事です。足腰強くならなければ食育ミュージカルも演歌ショーも定期公演もダンスも続きません。出来ません。ダンス一曲で座る後輩の皆さんにはもっともっと体力もそうですが足腰強くして欲しいです。立ち姿だって良くなりますよ。
あ、それと、現在実家にいるので、そのうち顔出しに行かせてください(^ ^)