ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

除草機押しのつもりが手取りまで!

2018-06-12 08:11:43 | 農業

 うーん、早いだろ、まだ。最初の除草機押しから1週間しか経ってないぜ。動いた根っこ、回復してないぞ。押せばまた、根が傷む。あと数日そっとしてやって、苗の体力付けてからの方がいいんじゃないか。

 だがなぁ、前回の除草機じゃ抑え切れなかった株間の雑草、かなりひどい!数日の躊躇が命取りに成り兼ねん。それに明日から雨続きだってことだし。やるしかないだろ。

 尻込みの理由、わかってんのさ。苗が心配、それもある、が、そればかりじゃない。2度目に押すのは、株間除草機、こいつがえらく難物なんだ。鉄製で重いだろ。1畝ずつ押さにゃならんだろ。土を横回転で掻きまわす爪に草が絡まるだろ、・・・。

 効果のほどはわかる、ここで一押しこいつの世話にならなきゃ、後々、1株ごとにQホーで掻き取らねばならなくなる。こいつぁもっとお断りだ。

 仕方ねぇ、入るか、って、いっも諦め半分だぜ。ほらなぁ、やっぱり苗動く。これじゃ活着がさらに遅れちまう。1年ぶりの株間除草機、コツが思い出せない。舳先が土にめり込んだり、爪が空回りしたり、どうにかスムーズに進むようになったが、これがまた、重い!腕と足腰だけでなんてとても押して歩けない。不様だが、酔っ払いが倒れ掛かるように除草機にのしかかって、体の重さで押して行く。が、これもえらく疲れる。だいたい、この除草機、設計ミスなんだよ。押手の位置が高過ぎ!2メートル超す巨人が押すならともかく。中間の支持横棒とかあっちこっち持って押してみて、どうにか、ここなら我慢できるって押し方にたどり着いた。

 1畝ずつって先は長いぞ、気楽に押せや、と10列ほど押したら、なんとヒルムシロの群落にぶち当たった。

 こりゃひどい。年々占拠面積も広がり、草の勢いも増している。ここそのまま押したって、こやつらは屁とも思わぬ。なんせ、根が深いのだ。茎もしなこくてちぎれない。土で覆ったところで、すぐに顔を出して、どこ吹く風で伸び広がる。雑草の中でも厄介度指数はかなり高い方に属する。こやつが繁茂すると、株回りの日射を遮って地温が上がらなくなる。当然、稲の足引っ張りをすることになる。

 去年までは、土にをかぶせただけで、終わった、終わったと敢えて目をつぶり、自己満足していたが、さすがにここまでいい気になって我が物顔に振舞われると、放っては置けない。ますますつけ上がるばかりだ。数年内にゃ、田んぼ全体を領地にし兼ねない。

 またまた、仕方ねぇ!手取りするか。除草機はしばし休憩、腰を屈めてヒルムシロ退治に取り掛かった。田の中ほどにできた群落だ、むしり取ったところで、外に放り出すことはできない。後で、どっこい生きてるぜ、って顔を出せないようにぎっぎっと土に突っ込んで埋めていく。まさか四つん這いの手取り除草までするとは思わなかったぜ。

 釣り糸のように細くしたたかな茎を掻き取り掻き取り、腰を伸ばしちゃ屈めしながらひたすらむしり続けて小1時間、どうやらヒルムシロ群落を制圧できた。おお、きれい、きれい!この上をさらに除草機で押し通れば、しばらくはおとなしくしてくれるだろう。

 ヒルムシロの抵抗勢力を鎮圧した後は、どうやら順調。押し方のこつも掴めて、なんとか夕方前には押し切った。2度目の除草機押し、完了!やったぜ感はたしかにある。が、この先2回はこの作業繰り返さにゃならん。頑張った株間除草機を次の田んぼに移して、本日、作業終了。お疲れ!さぁて、ジム行って走ってくっかな!

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