お隣韓国で、昨夜遅くユン・ソギュル大統領が戒厳令を発令。
理由は、野党(議会では多数派)が幾多の妨害で司法・行政システムが麻痺、これは自由民主主義体制の転覆の企てであり、これら北朝鮮に従う勢力を撲滅し、自由憲政秩序を守る 、ってことなんだが、
要するに、予算案はすんなり通してくれないし、閣僚に対して次々弾劾裁判が提起されて、もう、我慢ならん!ってことらしい。あ、問題多い奥さんキム・ゴニも責められ続けてることも。
やばっ、民主主義!
ここからがさすが、民主主義を自らの手で勝ち取った韓国の人々。
即座に駆けつけた国会議員200名弱、壁を乗り越えて国会内に参集。
殺到する兵士たちにはバリケードを築いて対抗。
国会の周囲は夜中にも関わらず、多くの人々が駆けつけて、
中に入ることのできなかった女性議員は兵士の銃を掴んで、
「恥ずかしくないの!」
と、激しく抗議!
集まった人々は、夜を徹して抗議の声を上げ続ける。
次々に壇上に立つ市民。一人5分ずつ、この暴挙への抗議の声を上げる。
若い女性の「なにやってんの」の一言に和む?場面もあったとか。
そして、未明。議員の投票により、戒厳令の解除が宣言された。
与党、野党問わず全員の賛成(緑)だった。
その知らせに、国会の職員たちからも大きな歓声が上がった。
もちろん、メディアはその様子を逐次伝え続けた。
で、日本では、
果たして日本の議員は即座に乗り込み反対決議に加われるだろうか?との疑問が多く上がっている。
さらには市民も抗議に駆けつけることができるか?
この重大ニュースを伝えたのは、NHKがわずかに10分現地中継のあと、中断した再放送を再開。翌朝のNHKワールドでも、
の能天気ぶり。
維新の前代表、馬場伸行は、こうならぬ為にも緊急事態条項が必要などと、とんちんかんをほざき、一斉にバッシングを浴びる。戒厳令とは緊急事態条項そのものなのに。
メディアの反応も鈍いが、政治家の声もあまり聞こえて来ない。立憲小西、社民福島、共産杉並区議、まっ、これはこちらのフォローの偏りのせいとも言えるが。
で、それは俺の鈍感さと同根だって気付く。
昨夜、戒厳令発令を知っておりながら、すぐに熟睡、朝もツイッター見るまで頭になかった。もちろん、すぐにスマホにかじりついて涙ながらに経過を追ったが。
そんな鈍い反応の日本だからこそ、緊急事態条項が通過しそれが発令されるような事態になっても、ほとんど抵抗らしい抵抗もなく、強権的な支配が続けられて行くのだろう。
大統領のような強烈な個人がいないから大丈夫とはならない。なんとなくあちこちから声が上がり、それが同調圧力で広まって、SNSは大いに煽り、メディアもそれに乗って書き立てる。
そう、アジア太平洋戦争突入の時の責任者不在が思い浮かぶ。
韓国はなぁ、なんてよそ事じゃない。
兵庫県知事選挙の不様さを思い浮かべよう。馬鹿々々しいデマに煽られて多くの人たちが元知事に投票したじゃないか。
今や、世界で民主主義の危機が広がりつつある、ってことをこの戒厳令をきっかけに胸に刻もう。