ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

たけしはシーン、井上さんは言葉から!

2020-02-20 09:55:44 | 本と雑誌

 えっ!?なんだってぇぇぇぇ!井上さん、セリフから書くんだってぇぇぇぇ?

 たけしの映画が、頭に浮かんだ映像的シーンを繋ぎ合わせて作る、てのはわかる。が、

 井上ひさしさん、気になったセリフを紙切れに書き出して、それを壁一面に張り出し、そこから話しを紡いでいくんだって!!さすが、言葉にこだわる作家だぜ。

 『浅草フランス座の時間』井上ひさし・こまつ座:編著。いやぁぁぁ、楽しい本だった。読み応えある本だった。見て嬉しい本だった、はぁぁ?さすが「THE座」って雑誌を出し続けてきたこまつ座、気配り目配り手配り、効いてるわ。井上ひさしVS渥美清、VS北野たけしの対談やら評論家の浅草談義やら踊り子通史、さらには当時の六区界隈の地図からフランス座の館内見取り図、さらに井上さんが、渥美清と出会った時のコント台本もまるごと載っているんだぜ!当時の舞台写真とかビジュアル資料もあって、なぁるほど!と見入ってしまうが、当時売れっ子のストリッパー32人!32人!!の妖艶な写真が1ページ1人の特大版で載っている気前の良さ!なっ、見て嬉しい、納得だろ。

 おいっ、いつまでもダンサーたちのあられもない姿を見つめてるわけにもいかんぞ。台本書きのヒントをもらわねばなんねえんだって。

 で、作品の作り方だ。気になるセリフが次々頭に浮かぶ、なんてこれはもう天才、奇人、神童、鬼才の類だから、ひたすら感じ入るだけ。平々凡々、凡庸、凡夫、しかも能力僅少、才能枯渇の身はどうすりゃいいのさ。言葉もセリフも出たとこ勝負、七転八倒はしないが、悩み苦しみうろつき回ってひねり出すしかないか。今回はともかく笑いで勝負、面白い舞台を作ろうって言い切ってるしなぁ。

 じゃぁまず、笑える場面を考えだしてみるか。手本は、井上さんから学んだ笑いのコツだ。

 昭和36,7年、浅草、軽演劇、ストリップ、こんなキーワードで、思いつくギャグと笑いのやり取りを、滅多やたらと書き出した。細かいギャグは別にして、16のシーンが浮かんだ。非才無能の徒としては、こんなもんかな。いや、よくやった!と褒めてやれ。今のところは、どれも、面白ぇぇぇぇ!って気に入っているんだが、いざ台本として書き出してみたらどうだろうねぇ。

 せっかく思いついたネタ、ばらすわけにゃいかないが、一つ二つくらいはいいか。

 大きいな笑いのシチュエーション、一つは、「脱ぎたい女と脱がせたくない男との丁々発止」だ。どう?なんか楽しみにならないか?も一つは、「ストリップ好きが高じて、首になり、小屋の裏方兼作家に居ついてしまった元風紀係の警察官」これも意表を突く設定だろ。この、突拍子もなさとかナンセンス、たけしも井上さんも笑いの大切なポイントとしてあげてるからね。さらに、劇場支配人をめぐる正妻、二号、愛人のせめぎ合いも絡まって物語は進む、はずだ、多分、きっと、恐らく。

 他に、安来節とか香具師の口上とか女剣劇とか、もちろん劇中コントとか、当時の浅草が楽しめるギャグをふんだんに盛り込む。予定だ、つもりだ、思惑だ。

 ノートにやたら書き散らしたアイディアをあれこれやり繰りしながら、配役、筋立てを整えている。役の名前も決まったことだし、そろそろ最初のト書きを書き出す頃かな。ってことで、お楽しみに!

 

 

 

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