ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

せっかくの東京だもの!*

2017-12-02 19:38:30 | 劇評

  どうせ前泊必要なら、元とらにゃ!だったら東京でしょ、観劇でしょ!

 今回の一本、横内謙介扉座『江戸のマハラジヤ』座高円寺での公演だ。

 

 途中宇都宮から乗り換えた湘南ライナー、人身事故の影響で大宮駅で停止、参った!こりゃ駄目だ、跳び移った京浜東北線は満員!なんと、人生初体験、席を譲られたぞ!おめおめと座るわけにもいかん、気まずい譲り合い、弱ったぞ。ふと、上見ば、湘南マラソン大会のポスター、なんという偶然!譲ってくれた女性の肩を叩いて、明日これ走る元気なじいさんだから、ってことで一件落着。見栄はって、彼女が降りるまで立ち通しちまっよ。

 さて、扉座だ。やってくれるじゃないか!!!なんと、インド映画を舞台に出現させちまっよ、勝手放題、ってところだな、それも江戸の長屋にだ。だから、オープニングもあのダンス!踊らせたかったんだろうな、横内謙介の執念ってとこ。いや、あんなことだれもやらんから。

 インド人が漂着して、不法難民として江戸っ子たちの暮らしに溶け込むって筋立て。荒唐無稽だが、許そう。ダンスのためなら何でもあり!って身勝手、僕もやってるから。

 ところがねぇ、このインド人たちの魂胆が、マハラジヤの命を受けて、江戸中の井戸に毒薬を投げ込み、一気に騒乱状態に落とし入れて、日本を占領しようとするものだ、って言うんだよ。

 これ聞いて、あっ、ダメ、それ、今時あり得ない!いっぺんに期待がぶっ飛んだ。たかだか10数人で何が出来るて言うのよ、ってリアリティーからのダメ出しもあるけど、それ以上に、今、武装難民はダメでしよ。麻生太郎の世迷いごとに加担することになるじゃないか。

 江戸っ子の人情にふれて、不穏な計画を取りやめる、てのもね、なんか、日本いいです!ムードに乗せられてるって感じだし。

 ダンスは良かったんだ。よくぞ、あそこまで!ってびっくりして、妬ましかったくらい。それと心打つシーンの作り方なんて、見習わにゃ!って心底感心したのに。

 観客は騙されたがっる、って言っても、そこはやっていいこと、悪いことがあるってことだよ。仮にエンターテイメントだとしても、今どきの政治課題扱う時にゃなおさらね、世の中キナ臭いだからさ。

 

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