有働&マツコVS人工知能で老人の健康と長生きを探求!へぇ、な仕掛け、目の付け所、さすがだね。お堅いイメージのNHKスペシャルにも遊び心が出てきて、まぁちょっと軽く表面的になった感はあるが、それも大事だろうな。なぁーんて、上から目線でいい気なもんだ。
途中から見たので、AIが示す様々なデータのとりまとめ方が、どのような基礎データを集め、それをどう組み直したものかよくわからないが、結果として出来て来た提案には、なるほど、これまでの常識をひっくり返す力があった。中でも、激しく頷きつつ見たのが、ひとり暮らしは健康寿命に効く!って分析結果だ。
老人の一人暮らしって言やぁ、これまで孤独死とかぼっち老人とか、家族の絆を失った寂しく哀れな年寄りって姿で思い描かれてきた。が、AIがデータを解析した結果、そんな簡単なもんじゃないぜ、ってことがわかっちまったんだなぁ。子どもやその家族との同居はやすらぎ効果もある反面、ストレスを感じてる年寄りがかなり多いってデータが出た。そりゃそうだろ!昔と違うからなぁ、血のつながる家族ったって、暮らしのスタイルはかなり違うもの、一つ屋根の下の暮らしなんて、無理、無理。一緒に暮らせばどちらにも遠慮が生まれる。ここいら田舎だって、親子別居が圧倒的だもの。安倍さん、残念だねぇ、三世代同居家族なんて、理想の家族像の座からとっくに滑り落ちちまってんだよ。おっと、そりゃ安倍家を見りゃ一目瞭然!ご自分の足元見なさいよ、ってことだ。
番組はさらに進んで、老人の一人暮らしが健康長寿にゃ効果的だってデータを様々上げてくれる。まず、何でも自分でしなけりゃならんだろ。料理だって洗濯だって掃除だって。これがいい。買い物行けば体動かす。料理を作れば頭を働かせる。退屈しのぎに趣味の世界が広がる。趣味が高じれば人とのつながりも深くなっていく。ますます体も頭も鍛えられていく、こういうサイクルだ。
納得だなぁ。今、そんなゆとりの独居老人そのものの暮らし送っているもの。調理は、食事ばかりかおやつや保存食にも手を出してるし、田んぼや畑が待ってるし、トレーニングも欠かさない。菜の花座での他世代交流もある。いいぞ、俺の暮らしぶり、ピンピンコロリに向かって一直線だぜ。
ただ、同じ一人暮らしでも、マイナスに向かう可能性も大きい。なんもかも面倒になって、宅配弁当やインスタント料理にもたれかかって、外に出ることもなく、日がな一日テレビ漬け、なぁんてなると、ネンネンコロリ、うーん、なかなか上手いネーミングだNHKスタッフやるなぁ、長期間寝た切りを続けた末に死、の可能性が高まってくる。
そう、年寄りの一人暮らしって、どっちに行ってもおかしくない。ピンコロにもネンコロにも。だったら、少しでもポジティブな方向に誘うような政策を立てて行くべきじゃない、老人の社交の場の拡充だとか、グループホームの支援とかに、てのがマツコの提言。そういうこった。時代の流れに逆らって三世代同居なんて旗振りしてないで、老人夫婦世帯や一人暮らし老人を元気にする手だてに金使った方がいい。三世代同居させて寝た切り介護は家族の手で、なんて、介護費しみったれたこと考えるよりね。
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