ステージおきたま

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コント2025の2 『産んでよ子ども沢山!コンクール』

2025-01-29 10:29:27 | コント
よしっ、1カ月2本のノルマクリアしたぜ。
新年の抱負2025、1月は達成ってことだ。

じり貧日本、喫緊の課題ってったら、少子化傾向をどうひっくり返すか?だろう。7兆円超の予算つぎ込んで、電通にばっかり下請け=中抜きさせてる子ども家庭庁にちょっとばっかしアイディア貸してやらんとな。

おっと、まったく有用性はゼロだった、って言うより、茶化すのが目的だから、コントなんて。

将来がかかった重要課題を虚仮にするとは何ごとか!ってマジに青筋立てる人はスルーってことでよろしく。でも、きっと子ども家庭庁が委託してる事業だって、馬鹿々々しさと実効性が期待できない点では、このコントと同等かもよ、ってことで、気楽に笑って、読み終わったらちょっぴり落ち込んでくれよ。




『産んでよ子ども沢山!コンクール』

子ども家庭庁少子化対策担当課長
      同      部下


課長    おい、今年度の、「産んでよ子ども沢山!コンクール」、20代で5人以上産んだ優秀子宝賞は何組出た?
部下    おめでとうございます。10組が突破いたしました。
課長    おぉ、素晴らしい生産力!女性の鑑!
部下    課長、生産力はちょっと!炎上いたします。女は産む機械ではない!と。
課長    いいんだ、いいんだ、そんな、フェミちょっかい、かまっておられるか。少子化は国家の危機だ。政党「再選への道」作った、
部下    「再生への道」です。
課長    大して違わん、どうせ落選候補の援交システムだ。
部下    まっ、まぁ、金で欲しいもの手に入れるってことでは。
課長    あの流行政治屋なんて一夫多妻制が解決方法だって言ってたぞ。それに比べりゃ、「夫婦で頑張れ」は、悠々セーフ!常識の範囲内、なにが悪い。
部下    ま、まぁ・・・
課長    で、「いっぱい産んだで賞大賞」は何人産んだ?
部下    10人出産なさいました。
課長    10人!す、凄い!いっぺんにか?それとも2回でか?
部下    またもや、問題発言です、豚腹なんて!
課長    言っておらんぞ、豚腹なんて。一度に一人だとすると、10年間、毎年産んでは孕み産んでは孕み、
部下    ですから、それセクハラとマタハラのダブルアクションです。
課長    いやいや、素晴らしいと感動しておるんだ。そのタフさに。
部下    いえ、双子出産2回を含めてです。
課長    あっ、そうか、だとしても、あっぱれ!の一言に尽きるな。
部下    はい、少子化日本のお手本です。
課長    おい、生まれた子たちは男か女か?
部下    確率通り半々、男児5人、女児5人です。
課長    き、君、その5人の女の子、手厚く保護せにゃならんぞ、国の宝だ。生産年齢になり次第、じゃんじゃか産んでもらわにゃならんからな。
部長    課長、それも炎上必死です。
課長    かまわん。国の非常事態だ。多産系の遺伝子を確実に残さにゃならん。
部下    男の子の方はいかがしますか?
課長    あっ、男児なんぞ、放っときゃ育つ。
部下    しかし、母親の遺伝子は男の子たちにも受け継がれてるはず。
課長    あっ、そうか、なら、どちらもだ。大切に丁重にお育て申し上げろ。
部下    あ、はい、ですが、
課長    いやぁ、副賞、ご褒美、報償には糸目はつけられんなぁ、こりゃ。
部下    はい。
課長    で、何を望んでおるのだ?
部下    それがぁ・・・
課長    なんだ、マンションか?持ち家か?
部下    いえ、それが住居とかではなく、・・・
課長    なんだ、やっぱり金か、金が欲しいか、最近の若い夫婦は割り切ってるからなぁ。子育て終了までの養育費全額の他に特別報奨金を考えよう。この際、出産奨励の機運を高めるためには必要な出費だ。
部下    金でもなくて、・・・
課長    うむ?そうか、正社員への格上げ! 
課員    いえ、もともと正社員です。今時、非正規は子ども作れませんから、って言うか、結婚できませんし。
課長    そ、そうだな、厳しい現実だ。ならば、出世!重役の椅子?社長?あるいは起業が希望か?
部下    いえ、それも・・・
課長    なんだ、夢のない奴らだ。では、現実的な若者たちは何を望んでいるんだ?
               間、
部下    移住です。
課長    なに、移住、田舎でのんびり子育てしたいってことか、素晴らしい!そうだなぁ、総理も地方創成2.0って意気込んでおられるしな。東京はそこら中、樹木伐採して、高層ビルおったてて、知事からして壁に幻燈映して喜んでるようじゃ未来はないさ。
部下    古いです、幻燈は。プロジェクトマッピング。
課長    要は、いつまでも東京にこだわってたら、少子化からも抜け出せんってことさ。思い切って、移住!子育てするなら田舎!
部下    ええ、田舎は田舎、なのですが、・・・
課長    どこだ?北か?南か?南の方がいいぞ、暖かくって。沖縄とか。
部下    いえ、北に行きたいと。
課長    まっ、人それぞれ、好みあれこれ、願いは多様!温暖化も進んでおるからな。で、どこいらだ?北海道まで行くか?
部下    それがぁ・・・
課長    はっきり言いたまえ。
部下    あの、受賞者が大変心配しておりまして。
課長    何をだ?
部下    本当に願いを叶えてくれるのか、と。やっぱりやーめたってことにならないかと。
課長    もちろん叶えるとも。世界に誇る日本の官僚、発言に裏表などない。後で取り消しなどもない。文書も抹消したりはせん。言うまでもなく、忖度もない。今回の優勝者の名、子どもたち10人との家族写真とともに、大臣室に永久保存させてもらうよう進言する。約束する。さっ、どこに移住を望んでいるんだね。
部下    はい。ヨーロッパです、北欧です。社会福祉体制が整い、多様性も保証された北欧の国に、永住したいと。
課長    北欧!ヨーロッパ!永住!子どもも一緒に!
部下    はい、家族そろって、北欧へ。日本では、とても子育てできないからと。先々安心できないからと。
            課長、椅子にぶっ倒れる。
                 了








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