すでに黄色大豆は神さんが脱穀済。残るは茶豆、黒豆、青豆の三種類だ。畑から引っこ抜いて来たのは2週間も前、なぁに、雪降ったっていいさ、じっくりやりゃぁ、ってわけにゃいかんのさ。収穫の時のまま、軽トラの荷台に積みっぱなしになってるからね。
下ろしてはさ掛けして乾かせばいいのに、荷台から直接脱穀機に放りこめばいいじゃないか、って無精者め。日が照るたびにトラック日当たりに引き出して乾燥させてきた。大豆の脱穀は神さんの領分、彼女の手が空くのを待っていたんだが、年寄りの介護や天候の不順もあって、いつになっても荷台占領のまま。
ダメだ、こりゃ。来週は菜の花座の装置搬入、当然軽トラは大きな戦力、荷台を豆から解放してやらねばな。だったら、自分でやるしかないぜ。
脱穀機の構造は、胴の中の金属爪が回転し、それが豆鞘を弾いて豆を取り出すってものだ。豆は下に落ちてふるい分けされ搬出口に流れ落ちて来る、ってことになっちゃいるが、そうそうきれいに鞘とか枝とのかすを分けるなんてできるわきゃない。昔々の農家の機械だ。
ゴミまみれの豆は、手作業で篩ってやる必要がある。風圧で飛ばしたゴミの中にも豆は混ざるので、吹き出し口の前にブルーシートで防壁を築き、わずかな豆でも丁寧に回収する。これまた、篩の出番だ。
数十本の枝を処理した後には、必ず機械の掃除をし、篩作業を行って豆を取り出し、また次を始める。この繰り返し、青、黒、茶、それぞれ3回ずつこんなクリーンアップ仕事を済ませながらなので、たったの軽トラ1台分でも、手間も時間もかかるんだ。9時過ぎにかかって、昼前に茶と黒を終了、昼食後、畝3列と多めに植えた青豆を脱穀してなんとか軽トラを大豆の束から解放することができた。
米もそうだが、扱き方終わって、はいお終い!ってわけにゃいかない。枝の処理とか豆殻の廃棄とか、この後始末てのが結構厄介だ。一輪車に積んじゃゴミ置き場に捨てに行っていたら、神さんに怒られた。なんで怒るの?よく聞けば、豆殻はヤギの餌になるから袋に入れて取っておけって意味だった。やれやれ。
これですべて終わり、ってわけにゃいかない。選分けた大豆は細かなゴミや土の中に埋もれてる状態だ。これら余分なものを吹き飛ばす、唐箕かけって作業をしなけりゃならない。が、これはまたの機会ってことにしよう。って言うか、神さんに任せよう。
ともかく、軽トラが身軽になった。これで菜の花座公演仕込みには万全だ。が、そうだ!ぼかし作りの米糠も運んじまおう、雪降る前に。うん、軽トラは農家の味方、いつだって身軽に動けるようにしとかなくっちゃいかんのだぜ。
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