ステージおきたま

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戒厳令を止めるもの!

2024-12-10 09:51:49 | 政治
戒厳令騒動か4日、連日国会前には10万人の市民が詰めかけているってさ。



乗りつけたタクシーの運ちゃんが料金チャラにしたとか、近くのカフェに暖かいお茶代を100人分支払ったから自由に飲んで欲しいって人が現れたり、民主政治を守るんだっていう市民の思いはますます燃え上がってるみたいだ。



素手で兵士の銃にむしゃぶりついた女性議員のインタビューとかも出て来て、議員たちの必死の覚悟も伝わって来る。
市民と議員の行動が今回の政変を押し返す原動力になったってことだ。

さらに、重要な事実も明らかになった。

軍も大統領令に従わなかったことがわかった。直後に軍司令官がライブの!インタビューに答えたってことも凄い。日本だったら、とことん隠れて、みな忘れた頃にこそこそって事実を小出しにするか、うやむやになし崩しするか、だよな。



出動そのものはしたものの、兵士たちの銃には実弾はおろか空砲も装着されていなかったし、ゆっくりと行動するようにとの指示もあったとのことだ。
そう言えば、動画で見ても、入り口に押しかける兵士たちにはまったく勢いが感じられなかったなぁ。やる気なしが見え見え。
机やいすで補強されたバリケードなど、その気になれば簡単に突破できるはずだもの。
司令官も、やる気になれば10分で制圧できたが、って語ってたな。

軍にもこれまでの戒厳令や軍政に対する苦い反省が積み上げられていたってことだ。
その点からも、韓国社会は政治的に成熟していたってことなのよ。

で、日本だったらどうよ?

出動を命じられた自衛隊、あるいはその時にはすでに軍になっているか?はそのような慎重な判断を行えるだろうか。

不安材料は多々あるんだ、これが。
海上自衛隊のある部隊が一団で靖国神社に参拝したろ、あれなんか、明らかに政治的中立から逸脱する行為だよな。靖国神社については国内でも評価は大きく分かれているって言うか、天皇でさえ参拝するのを固く避け続けているくらいだもの。
もちろん、周辺の国々の反発は根強いものがある。ほら、佐渡鉱山の歴史世界遺産の祝賀式典、生稲晃子外務政務官の出席に靖国に参拝した過去があるとの理由で韓国側の参列が取りやめになったって事実もある。もっとも、これは日本の通信社の誤報が原因でその点に関しては韓国側も謝罪したようだけど。

幹部候補生?の研修に、先の戦争は侵略戦争じゃなかったって主張するバリバリのネトウヨが講師に招かれたってことあった。信じられない事態がすでに発生している。

どうも、すべてとは思いたくないが、一部に修正主義の歴史観を信ずる幹部、隊員が力を持ち始めているってことじゃないか。
それでなくても、特攻作戦を賛美したり、昭和初期のクーデター未遂(2.26事件)やテロリズム(血盟団や5.15事件)を認める空気が根強いこの国、もしも、対外的にいざこざが発生したりして、政治が行き詰ったりすれば、ここは我らが出番!と、自衛隊または軍が武力で押し出して来る可能性はかなり高いと思うのさ。

なっ、だからさ、そんな強権発動の法的根拠を与えないためにも、緊急事態条項は絶対取り込んじゃならんのさ。

市民や議員たちが自らの手で勝ち取ったことのない、この国、日本だからなおのこと、危険な可能性は極力遠ざけて、賢く振舞おうじゃないの。

さらに、昨日明らかになったこと。
非常戒厳で出動した特殊部隊の隊長が、堂々と顔出し胸ネーム晒してインタビューに答え、出動した兵士たちは被害者だ、罰せられるのは、国防大臣からの指示を断れなかった自分一人にあると、国民に謝罪したってことだ。



これもまた、日本だったらどうよ?って事案だな。
なんせ、インパール作戦だって、大量の兵士を死に追いやった隊長もその作戦を指導した参謀も知らんぷりして生き延びた国だからな。

そう、軍に限らず上に立つ者が責任とらない国、それが日本!だからな。


コメント
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