本番まで残り1カ月ちょい、焦ってきてるぜ、団員たち。やっとダメだし本読みが終わったところ、ダンスの振り付けも届いていない。これから立ち稽古に入るって、間に合うのかい?
シニアメンバーはとりわけ気が気じゃない。だって、セリフを覚えるのにも、動きを身に着けるのにも、若手の倍以上の時間が必要なんだから。
稽古日足りないんじゃない?もう1日増やして、週3日にしようよ、って声が一気に上がって、来週から火・木・金が稽古日ってことになった。これで超多忙の若手との絡みも稽古できるから、なんとかなるかな?
昨夜は衣装合わせと通して本読み・録音だった。
ようやく、自前の服じゃ賄えないって気付いたらしくって、ハードオフで買って来たとか、スマホ片手にこれどうだろう?って動きが出て来た。そうそう、あるものでなんとか、って発想をまず止めてもらわないとな。アマチュアだからって、趣味の習い事、旦那の義太夫とは違うんだ、お金貰って見に来ていただくんだ、その場しのぎの間に合わせはあり得ないぜ。ダメを出し続けたお陰で、かなりそれらしい衣装が集まってきた。近いうちにシーンごと、衣装を身に着けて立ってもらわないとな。
たくさんの服が広げられ、身にまとわれ、とっかえひっかぇ合の1時間が終わり、いよいよ本日のメイン、通しての音録りだ。担当さんが指図しながら、シーンごとに録音をしていく。もちろん、全員揃ってセリフだけは本番さながらだ。とちったり、誤って覚えていれば、やり直し。正しいセリフでのやりとりを録音する。シニアメンバーはこの録音CDを頼りにセリフを覚えていくことになる。
一通り、ダメだしは済んでいるので、もう一息で舞台に乗せられる、せりふだけだが、ってシーンも多いが、うーん、ここはこの先まだ何度でもダメだししなくっちゃならないなぁってシーン、役者もないわけじゃない。ただ、思っていたよりは、セリフの意図を掴んでいて、迫真の声優に迫っている者も少なくない。不安だった人が、おぉ、上手になってるよぉ!と内心ほくそ笑むこともあった。
やっぱり場数だよなぁ。シニア演劇の人たちも、10年近くのキャリアを積んできてる、その間、上がった舞台の数も両手指じゃ済まないはずだ。この経験が着実にものになってきている。いろんな役をこなして来て、役への没頭の仕方や、思いを込めるセリフ術も手に入れつつあるってことなんだろう。
苦労しているのは、演劇始めて数年、ってフレッシュなメンバーだ。こちらの要求、頭じゃわかっているんだ。でも、それをどう表現してよいかわからない。戸惑いとかやけっぱちの捨て身の演技で頑張っているんだが、やはり、空回りの感は強い。
何度もダメだしを食らい、悩みに悩んで一つ一つ役をこなして行くそれ以外、上達の道はない。
あと1か月と1週間、さらにダメだしは続く。
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